}【これまでのあらすじ】 |
なんとといわれても。
| カレーうどんがあったんだぞ。びっくりするだろう。 |
その言葉だけ聞いてもびっくりはしないなあ。
| しかし、古の王城に王がいるとは限らないだろう？ |
だから古のカレーうどん屋にカレーうどんがアルというのは驚くべき事なのだ。 |
| 同じように、古墳に墳がいるとは限らないだろう？ |
えっ？ |
墳って言うのは土を高くもって作った墓って言う意味なんだぞ。
えっ？謎の古代生命体「墳」のことじゃないのか？ |
古代生命体「墳」がどろんこ遊びをした後じゃないのか？ |
| だからいろんな人形が埋まっているんだと思っていたが。 |
それは埴輪だよ。
なんということだ、これまで僕が信じていた古代史が根底から塗り替えられてしまう。 |
一体何を信じていたんだ。
| すくなくとも18世紀までの人類史の認識を改めないといけない。 |
いつまで古代なんだよ。
| ひょっとするとこの事件の真相にも関わってくるかも知れない… |
| ずるずる、どうだね、マスグレーヴ。 |
ずるずる、うん、これはすごいよ。いままで味わったことのない味だよ。
確かにうまいけどな。 |
| ほほうスパイスが。 |
え？何の骨だって？ |
| 悪魔の持っている馬の足の骨なのか？ |
え？有毒？ |
うん、加熱すると猛烈な猛毒ガスを出すんだ。
| げえええっ。 |
ということは、さっきまでこの地下室に充満していた有毒ガスは…。 |
たぶんこの悪魔の馬の足の骨からでたものだろうねえ。
| なるほど…だいたい読めてきたな。 |
| おそらくこのカレーうどんは、行方不明になった秘書が作ったものだ。 |
ええっ!?
指紋もあったしな。 |
おそらく君の家の儀式書…。何が書かれているかさっぱり判らなかったのも当然だ…。あれは、当時のギャル語で書かれた「グルメガイドブック」だったのだ。 |
| だから正式な教育を受けたものには、読むことが出来ず…暗号にしか見えなかったのだ。 |
それに、うちの家の地下にカレーうどん屋があるということが記されていたんだね。
そうだ。そして、ここにある書物…これはおそらく当時の板前語で書かれたカレーうどんのレシピ… |
板前語…。
| そして執事はこの昔のカレーの再現に挑んだ…有毒ガス発生の危険をかえりみずにな… |
そうだ、だから執事は必ずここに戻ってくる！ |
ええっ!?
| 一度作ったカレーの味を確かめない訳がない。 |
そ、そうか…
| このカレーの状態から見て…執事がここでカレーを作ったのは |
一週間前…
| えっ？ |
…おい。 |
| ということは、さっき僕らは一週間前のカレーうどんを食べたのか？ |
| ……… |
あれ？どうしたのホームズ。顔色が悪いよ。
うげええええっ！ |
わあっどうしたのっ!?