ふたご1 |
「がっつりこんのこんのこんのこん。」 |
ふたご2 | 「いうことがなくなって幾星霜。」 |
ふたご1 |
「アメリカの公文書館で、1945年から1953年まで |
ふたご2 | 「へえ。」 |
ふたご1 |
「1947年の日記の一部だそうで、当時、 |
ふたご2 | 「現職の大統領なのになんて弱気な。」 |
ふたご1 | 「英語のトルーマンというのは「正直者」という 意味ですからね。そんな正直さを前面に押し出した 内容に関係者もびっくりです。 」 |
ふたご2 |
「まあ戦後政治史の重要な資料ですからね。」 |
ふたご1 | 「2月25日。妻が昼食にと、ハムのサンドイッチを 作ってくれる。しかし、私はハムが嫌いだ。 いつになったら言い出せるのだろう。 また明日もハムだろう。 」 |
ふたご2 | 「早く言えよ。」 |
ふたご1 |
「4月6日、ホワイトハウスを塗り替える。 |
ふたご2 | 「何を考えているのか。」 |
ふたご1 | 「6月27日、ダグ(マッカーサー)が日本の占領業務を行っているが、 彼は日本の専制君主のように振舞っているという風評を聞く。 フォールディング・スクリーン(屏風)に虎を描かせ、 この虎が夜中に抜け出して困る、退治してくれと カタヤマ(片山哲首相)に言っているらしい。 カタヤマにそんなとんちがあるかどうか。」 |
ふたご2 | 「まあ将軍様には違いはないけどな。」 |
ふたご1 | 「7月3日、ダグから虎の敷物が送られてくる。」 |
ふたご2 | 「意外とやるな片山哲。一年も首相でいられなかったくせに。」 |
ふたご1 |
「歴代首相で一人だけ花押が無いくせにね。 」 |
ふたご2 | 「まあ片山哲批判はこれくらいにして。 とりあえず続きを おねがいいたします。 」 |
ふたご1 |
「ところが今回発見された日記は7月19日で終りなのです。 」 |
ふたご2 |
「なんでまた。ひょっとしてその先の日の日記にはまだ公開しては |
ふたご1 |
「それの鍵となるのが公開されたものでは最後の日付の |
ふたご2 |
「一体何が書かれているのですか。 」 |
ふたご1 | 「7月19日、昨日と同じだ。 」 |
ふたご2 | 「日記書くのに飽きたんかいっ!!」 |
ふたご1 | 「トルーマン大統領の意外な人間的な面に触れた気がします。」 |
ふたご2 | 「あんまり触れても仕方ないような面ですが。」 |
ふたご1 |
「さて、インドネシアで大学の補助金が大幅にカットされた |
ふたご2 | 「『金さえつめば入れる』枠もできましたという。」 |
ふたご1 |
「そんなインドネシアで国家秘密情報大学という |
ふたご2 | 「まあすぐに国のためにはなりそうですが。」 |
ふたご1 | 「スパイとコンパに明け暮れる大学生活なわけですよ。」 |
ふたご2 |
「まじめに勉強してくださいよ。」 |
ふたご1 | 「試験は答案の内容をいかにして盗み出すかが ポイントです。 」 |
ふたご2 |
「スパイだけに。」 |
ふたご1 | 「数千人、数万人単位の受験生が答案を狙って あの手この手で潜入ですよ。 」 |
ふたご2 |
「激戦ですね。」 |
ふたご1 | 「ここで重要になってくるのが、順番の問題ですよ。 」 |
ふたご2 | 「スパイなんだから早い者勝ちじゃないんですか。」 |
ふたご1 |
「そうはいきません。みんな次代のインドネシア諜報界を |
ふたご2 | 「はあ、しかし順番を守るようなことでスパイとして 役に立つんですかね。」 |
ふたご1 | 「心配はいりません。スパイの掟を守れば順番というのは 決まってくるものです。 」 |
ふたご2 |
「スパイの掟ですか。 」 |
ふたご1 | 「そう、スパイの掟とは非情なもの。冷徹に順番も 決まってくるというものです。 」 |
ふたご2 | 「ほう。ではそのスパイの掟をどう利用すれば 順番が決まるんですかね。」 |
ふたご1 |
「さあ。そこまでは。スパイの掟は非情なものだという |
ふたご2 | 「おい。」 |
ふたご1 | 「まあ秘密を守ることが大切な、スパイの掟に そういう内容のことを聞いてやるってのは、 お前サン、ちょっと酷ってなもンじゃねえんでやスかい? 」 |
ふたご2 | 「そんなところで情を要求されても困る。」 |
7月11日、ハリー・S・トルーマンのSは何かの略でなく単なるS。 |
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