ふたご1

「わりとおなかがすきました。」

ふたご2 「そうですかそうですか。」

ふたご1

「アメリカのブッシュ大統領が電話セールス撃退作戦を開始するそうですよ。」

ふたご2 「ほおそれはどういう作戦ですか。」

ふたご1

「まず希望者に政府のリストに登録してもらい、登録された人のところに
セールスの電話をかけると罰金を取るというものです。」

ふたご2 「これでうまいこといきますかね。 」

ふたご1 「ブッシュ大統領もプレッツェルのセールスに悩まされていた
日々から解放されるかどうか。」

ふたご2

「売ろうとするな業者も。」

ふたご1 「アメリカでは電話のセールスが盛んで
やれ保険だやれ車だやれ腹筋をきたえる器具だのといった
セールス電話がばんばんかかってくるそうなのです。
これは日本ほどテレビコマーシャルの影響力がないことが
原因のひとつと、今私が考えました。 」
ふたご2 「お前の考えかっ。」

ふたご1

「まあちゃんとした根拠がありますので聞いてください。
アメリカのテレビは大半がCATV網なのです。CATVは多チャンネルなので
それぞれにいきわたるようにテレビコマーシャルをうつことは難しいのです。
それにアメリカは広いですからその地域ごとのニーズにあったCMを作るのには
コストがかかりすぎる。と言うわけで電話セールスに走ると言うわけです。 」

ふたご2 「まあアメリカに住んだこともないわりには、よくできたご意見ですね。」

ふたご1 「しかし、原因はもうひとつあります。
それはアメリカ人の特性にあるのです。 」

ふたご2 「まだありますか。」

ふたご1 「たとえばあなたが電話のセールスでものを買おうと思いますか。」
ふたご2 「あまり思いませんねえ。」

ふたご1

「そう、日本人などはあまり買いません。電話だけで
買うには電話セールスで売りつけられるものはあまりにも
高すぎるからです。 しかしアメリカ人は買ってしまうのです。
これが、アメリカで電話セールスが盛んな理由なのです。 」

ふたご2 「電話セールスなんてうさんくさげなもので
どうしてアメリカ人は買うんでしょうか。 」

ふたご1

「それは、アメリカンジョークなのです。 」

ふたご2 「アメリカンジョーク…」

ふたご1

「RRRRRRRR…
『hey!ボブ!元気かな!』
『オーゥ、一体何の用なんだ、セールスならお断りだぜ?』
『HAHAHAHAHA!こいつは手厳しいや!
まあ俺の話をゆっくり聞いてくれよボブ。 』
『そうはいかないな、あいにく俺は忙しいんでね。
何しろこれから小猫ちゃんとデートなのさ! 』
『オウ!そいつはうらやましいね!
でもさ、せっかくのデートなのにあんなぼろぼろの車で
大丈夫なのかい?あれじゃ、小猫ちゃんもお前さんのことを
エドガー・グレイだと思っちゃわないか?』
『ウープス!そりゃないぜトーマス!』 」



ふたご2

「まあいろいろと突っ込みたいところはありますが、
そういう風に話に乗せていって車を買わせるわけですね。 」

ふたご1 「『ところでさ、小猫ちゃんもいいが、最近仕事のほうは
うまく行っているのかい?』
『それを聞かないでくれよトーマス、上司には怒鳴られるし、
パソコンはフリーズするし、さんざんさ!これじゃコモロ諸島の
イカ釣り漁師になったほうがまだマシさ! 』
『HAHAHAHAHA!おいおいおいボブ、君がイカ釣り漁師に
なったら、誰が小猫ちゃんにメルルーサのフライをあげるんだい?
まあ僕がかわりにあげてもいいけどさ! 』 」

ふたご2 「車じゃないのか。」

ふたご1 「『オーウ、そんなことになったら俺はもうおしまいさ!』
『悪かったよボブ、おっと、そろそろ出なきゃならない
時間じゃないのかい?』
『そうだな、じゃあなトーマス、楽しかったよ。』
『オーケイ、ボブ、小猫ちゃんと素敵なランデブーが
できることを祈ってるよ。 』
『サンキュー、トーマス。』
ガチャン… 」

ふたご2 「何も売らんのかいっ!」

ふたご1

「気がつくと翌日には家に膨大な量のプレッツェルが
とどいているというからくりです。 」

ふたご2 「そのからくりがまったく見えてきませんが。」

ふたご1

「2004年のオリンピックが開かれるギリシャのアテネでは
数万匹に及ぶ野良犬がいるというのでこのたび対策が
とられることになりました。」

ふたご2 「そうなのですか。」

ふたご1 「やはりここは韓国にならいまして。 」

ふたご2

「食うのかよ。」

ふたご1 「というわけはなく実際にはすべての犬を捕獲して、
予防接種や避妊手術をして、引き取り手を捜し、
もし引き取り手が見つからなければ元の場所に
もどすという計画です。 」

ふたご2

「まあ口で言うのは簡単ですが大変そうな計画ですね。」

ふたご1 「衛生問題や動物愛護の問題を全部解決するために考えられた
この計画ですが、やはり問題は数万匹の犬を捕まえるのがまず大変です。 」

ふたご2

「捕獲要員や犬を保護しておく設備なども作らなきゃなりませんからね。」

ふたご1 「それに数万匹の犬に予防接種をする費用も莫大です。
数万匹の元野良犬を引き取ってくれる方が何人いらっしゃるでしょうか。 」

ふたご2 「そう考えるとなんだか計画倒れに終わりそうな感じがしてきましたね。」

ふたご1

「そこで私がまたいい方法を考えました。 」

ふたご2 「またですか。」

ふたご1 「野良犬といえども犬です。 」

ふたご2

「野良犬だからね。 」

ふたご1 「犬たるものえさを食べなければ死んでしまいます。
そこで、生ごみなどを規制し、政府当局の出すえさだけに
するのです。 」
ふたご2 「餌付けしてどうするんですか。」

ふたご1

「そうしてすっかり当局になつき、油断しきった犬達のすきを
見計らい、エサにこの薬をさらさらさら…」

ふたご2 「おいおい。」

ふたご1 「この、犬→猫変換薬があればあなたの街の野良犬問題は
すべて解決です! 」

ふたご2 「犬問題はな。」

7月4日、りょうけん座のα星コルカロリは「チャールズ王の心臓」という意味。

 

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