ふたご1

「おみまいには桃屋の缶詰ですよ。」

ふたご2 「屋はいいです。」

ふたご1

「東京都が退職直前の名誉昇給の制度を廃止するそうです。」

ふたご2 「名誉昇給ですか。」

ふたご1

「退職直前に昇給させることにより退職金の額も増加するという
まことにありがたいシステムです 。」

ふたご2 「財政難の東京都としてはつらいシステムだったのでしょうが。」

ふたご1 「とにかくこういったところから支出をカットしていかないと
財政再建は難しいですからね。 」

ふたご2

「そうですねえ。」

ふたご1 「しかしカットするばかりでは職員のやる気もそがれてしまいます。
またリストラで職員を削減しても一人当たりへの労働量が
はなはだ増加することは目に見えているわけです。 」

ふたご2 「それはつらいですねえ。」

ふたご1

「そこで、もっと職員を有効に利用することによって、
財政難を打開する方策を、私考えました。
ぜひ、都知事をはじめ都の職員の方、または
各地方自治体の方、聞いていただきたい。 」

ふたご2 「では聞きましょう。 」

ふたご1

「まず、公務員と言うものに対して皆さんが抱いているイメージを
あげてみてください。 」

ふたご2 「それはやはり、まじめとか融通がきかないとか、お堅いイメージ
ですね。」

ふたご1 「そうそれです。堅い。それこそが公務員の最大の特性なのです。
そして財政難の自治体。湿っぽい話ばかりが聞こえてきます。」

ふたご2 「はあそれで。」

ふたご1

「そして、最近の世情はたいへんに暗いといわれております。
将来も真っ暗だと。つまり、堅い、湿っぽい、暗いの三条件が
整ったわけであります。 」

ふたご2 「何の三条件ですか。」

ふたご1

「つまり、公務員を原木とするしいたけ栽培の三条件がですよ!
堅い原木の公務員に薄暗くて湿っぽい環境があれば、
これほどシイタケ栽培に適したものはありますまい!」

ふたご2

「堅いは無理やりじゃないかっ!」

ふたご1 「都の業務をしながらシイタケをはやすことにより、副収入も
可能です!しかもほかの問題にもさまざまな好影響が! 」

ふたご2 「そんな怪奇シイタケ人間がいる都庁にどんな好影響が。」

ふたご1 「まずはシイタケの栄養で職員全員の栄養状態もアップ!
しかもシイタケは干すことによりさらに栄養が増すという
お徳さ! 」

ふたご2 「まず栄養を吸われてるんじゃないですか。」

ふたご1

「そして青少年犯罪も大幅に減らす効果が! 」

ふたご2 「そんな効果が。」

ふたご1

「そう、犯罪者というのは何でも好き嫌いなく食べる元気な子では
ないものだから、シイタケを食べられないに違いないのです! 」

ふたご2 「偏見もはなはだしいわっ!」

ふたご1

「そんな奴らはシイタケをぶつけてやればたちまち雲散霧消ですよ。」

ふたご2 「ドラキュラや無いんやからね。」

ふたご1 「オリンパスシステムズが小学生向け学習ソフト、
「しらべてはっぴょう」を発売するそうです。 」

ふたご2

「しらべて?」

ふたご1 「最近の教育現場では、自分でテーマを探し、調べて、そして発表
するという「調べ学習」が導入されているのです。
この「しらべてはっぴょう」はそれの支援ソフトなのです。 」

ふたご2

「なるほど。」

ふたご1

「これさえあれば、教師のセクハラ、教頭の公金横領、
校長のカツラなど何でも調べて発表し放題ということですよ。 」

ふたご2 「何を調べているのだ。」

ふたご1

「解雇された教師は「いかってふくしゅう」を使って復習計画ですよ。」

ふたご2 「そんな支援ソフト出すな。」

ふたご1 「小学生は「ふくしゅうからはなにもうまれないわ」で対抗します。 」

ふたご2

「何の支援ソフトだそれは。」

ふたご1 「負けじと教師も
「まあふくしゅうとかもだいじやけどもな、やっぱり
こどもはあそぶことがいちばんだいじやとおもうんやで、
おっちゃんは」を巧みに使いこなし。」

ふたご2 「対抗になってないしだれだおっちゃんて。」

ふたご1

「このへんで子供は気分転換にゲーム。」

ふたご2

「気を抜くなっ。」

ふたご1 「教師もついついマインスイーパなどを。」

ふたご2 「そんなことをしている場合か。」

ふたご1

「これが僕が「しらべてはっぴょう」でしらべた最近の教育界です。 」

ふたご2 「誤った使い方にもほどがありますね。」

11月21日、お子様の手の届かないところに保管してください。

 

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