ふたご1

「民主党のマニフェストには「テレビ番組の字幕化」というのがあるそう
ですが、それは、バラエティ番組のタレントのコメントが字幕で出るように
なったのは民主党のおかげだということですか? 」

ふたご2 「微妙な時期なのでやめてください。」

ふたご1

「イギリスで、離婚した妻についていった娘に会わせろと、
娘の好きなスパイダーマンの扮装をしてタワーブリッジ近くの
高さ30メートルのクレーンに登っていた男が逮捕されたそうです。」

ふたご2 「30メートルですか。」

ふたご1

「しかも6日間も登っていたそうです。 」

ふたご2 「その根性だけはすごいですけどね。」

ふたご1 「ただ、スパイダーマンの格好をしているというのは問題が
ありますよね。 」

ふたご2

「格好だけですか。」

ふたご1 「たしかスパイダーマンというのは変身してから3分間しか
地上にいられないんじゃなかったですか。」

ふたご2 「それは別のヒーローですよ。」

ふたご1

「つまりです。こういうメッセージ性のある行動をとりたいときは、
ちゃんとTPOにあったヒーローの扮装をしてもらいたいと、
思うわけですよ。 」

ふたご2 「そんなこと言っても離婚した娘にあわせろという状況にあった
ヒーローなんて無いでしょう。 」

ふたご1

「たしかに無いですね。 」

ふたご2 「だいたいヒーローというのは正義を守るぐらいのことしかしてませんから。」

ふたご1 「たしかにそのとおり。しかし。 」

ふたご2 「しかし?」

ふたご1

「あなたはヒーローの一面しか見ていない。 」

ふたご2 「一面?」

ふたご1

「そう、ヒーローだって人間です。悩みもすれば恋もする。ファンレターに
同封されていた写真で毛皮のコートを着ていて、社長令嬢だと書いて
あるから会ってみる。娘をアメリカンスクールに通わせたりもする。その
アメリカンスクールに宇多田ヒカルがかよっていたりもする。家にお金を
入れようと仕事に励んでみたりもしたら、家庭をかえりみないといって
離婚されたりもする。離婚したとたんに仕事の本数が減ったりもする。
買ったばかりの家を慰謝料にとられてガレージで生活したりもする。
そんな、デートで2時間まんがばかり読み続けているような、
テレビ画面や本の上では現れないような面を、ヒーローなら
誰もが持っているのです。 」

ふたご2

「ヒーローでもなんでもない一個人の面ばかり言われても困りますが。」

ふたご1 「つまりそんなヒーローの隠れた一面をひきだして、こういう場合に
使っていただきたいのです。 」

ふたご2 「じゃあ、離婚した妻についていった娘になかなか合わせてもらえない
ような面を持つヒーローって一体誰なんですか。 」

ふたご1 「それが今のところまったく思いあたりが無いのです。」

ふたご2 「無いのに適当なこと言うな!」

ふたご1

「適当ではありません。無いのでしたら作ればいいのです。
『離婚した妻についていった娘になかなか会わせてもらえないマン』を! 」

ふたご2 「そんな面を前面に押し出したヒーロー作るなっ!」

ふたご1

「時は200X年、ネオ・トーキョー… 」

ふたご2 「あと数年しかないぞ200X年。」

ふたご1

「ネオ・湊・シティからやってきたマクレガーは、離婚した妻についていった娘に
なかなか会わせてもらえずにいた。 原因は彼が妻に対して振るっていた
暴力によるものである。 」

ふたご2 「そもそもヒーローの資格が無いぞ。」

ふたご1 「そんなマクレガーをネオ・トーキョーの支配をもくろむ、ネオ・潟・ステーツの
タナーカは捕らえ、改造人間、 『離婚した妻についていった娘になかなか
会わせてもらえないマン』として改造するのだった。」

ふたご2

「いろんな意味でひどい奴だなタナーカ。」

ふたご1 「しかし、タナーカの研究所から逃げ出したマクレガーはネオ・トーキョーを
さまよいあるく。そこで彼が見たものはタナーカの命を受けて悪事を働く
怪人たちの姿だった。許せん!マクレガーの正義の心に火がついた!」

ふたご2

「あったのか正義の心。」

ふたご1

「変身!マクレガーは、離婚した妻が娘に会わせてくれないことにより、
離婚した妻についていった娘になかなか会わせてもらえないマンに
変身するのだ! 」

ふたご2 「娘にあうまで変身しっぱなしじゃ無いのか。」

ふたご1

「娘に会わせてもらえないパワーにより、怪人たちを見事に倒した
離婚した妻についていった娘になかなか会わせてもらえないマン!
しかし、暴力を振るっている姿を妻に見られたため、ますます娘に
あわせてもらえないのだった!つづく!」

ふたご2 「いらんわそんなヒーロー!」

ふたご1 「そんな彼にもパチンコだったら何時間でもできるという面が。」

ふたご2

「ますます最悪じゃないか。」

ふたご1 「アメリカのネバダ州カーソンシティで世界一のひげの人を競
うひげ選手権が行なわれ、ドイツの人が優勝したそうです。 」

ふたご2 「ひげ選手権ねえ。」

ふたご1

「フセイン元大統領やビンラディンがいないかCIAも目を光らせて
いたそうですが。 」

ふたご2

「いくら自慢のひげでも出るか。」

ふたご1 「いやこれは、ある情報筋から聞いた話なんですが、
フセイン元大統領、出るつもりだったそうですよ。」

ふたご2 「どこの情報だそれは。」

ふたご1

「ただ、「出る」「出ない」「出る」「出ない」と、ひげ占いをやっている
うちに、ひげが全部無くなってしまったから出なかった、そうなのですよ。 」

ふたご2 「いっぺんその情報筋を殴らせてくれんか。」

11月7日、さ来年の大会はベルリンですひげ

 

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