ふたご1

「12月12月といっているうちに1月です。これでは来年の
来るすきがありません。 」

ふたご2 「君の考え方がすきだらけですが。」

ふたご1

「オーストラリアでゾウムシの仲間の甲虫が発見された
そうなのですが、なんとこの虫の背中はオパールのように
光り輝いていたそうです。 」

ふたご2 「タマムシのようなものですか。」

ふたご1

「タマムシ?はっ、今度のゾウムシ様に比べれば
橄欖石、いや石ころのようなものだよ。」

ふたご2 「そんな扱いでいいのかね。」

ふたご1 「何しろ透明の殻の下側にオパールに似た結晶構造をもち、
薄暗い森の中できらきらと光り輝くというのだから、タマムシ
などとは比べ物にもならないということがお分かりであろう? 」

ふたご2

「何を威張っているのかがよくわかりませんが。」

ふたご1 「ハッ!物分りの悪い坊やだ!宝石なんだよ?
生物が宝石を作り出せるのは真珠を除いたほかは
ないといわれていたんだよ?それを達成したゾウムシ様!
もはや進化の頂点にいるといっても過言ではないね。」

ふたご2 「過言ですよ。」

ふたご1

「我々人類もゾウムシ様に及ばずながらも進化して行こうでは
ないかね?そう、宝石とはいかないまでも、 なにかの石をつくり
出すことぐらいは、できるんじゃないかね? 」

ふたご2 「及ばない事前提ですか。」

ふたご1

「たとえばさ、頭が鉄鉱石になるように進化したらいいと思わないか?」

ふたご2 「いえまったく。」

ふたご1

「はっはっは、まったく想像力が欠如した坊主だ!
いいかい、頭が鉄になっていると、朝礼の時に貧血で倒れる女生徒も、
磁石の力で倒れずにすむようにできるじゃないか! 」

ふたご2 「それだけ鉄分があったら貧血になりませんよ。」

ふたご1

「そして全身が石灰石だったらさらにいいと思うね。」

ふたご2 「何がいいんですか。」

ふたご1

「はっはっは、石灰石の特性も知らないのかね、まったく君は
曲学阿世の不逞の輩でバカヤロー解散だ!
石灰石は塩酸をかければ二酸化炭素を発生するのさ! 」

ふたご2

「はあ。」

ふたご1 「つまり、肌寒くなってきたら二酸化炭素を発生させて地球温暖化を
すすめられるってことさ!」

ふたご2 「身を削った環境破壊はやめてください。 」

ふたご1 「こんな、人類の姿を見て、ゾウムシ様もきっと微笑んでらっしゃると
思うのだよ… 」

ふたご2 「昆虫に苦笑いされるような進化はやめましょう。」

ふたご1

「なんだかんだあってすっかり見る影もなくなった社民党ですが。」

ふたご2 「栄枯盛衰ですね。」

ふたご1

「栄えていた頃には土井たか子前党首が衆議院議長だったこともあります。」

ふたご2 「「君」から「さん」に変えたということだけが印象に残っております。」

ふたご1

「歴代衆議院議長は、明治の国会開設以来代々肖像画を国会内に
かかげるならわしなのですが、議長退任から七年たった土井さんの肖像画が
いまだに届いてないということのなのです。 」

ふたご2 「遅いにもほどがあるねえ。」

ふたご1 「これは、よほどの大作を書いているとみてよいのでしょう。」

ふたご2

「大作ですか。」

ふたご1

「『群集をみちびく土井たか子』『種まく土井たか子』『モナ=土井たか子』
『ゲルニカ土井たか子』『麗子土井たか子像』などが予想されます。 」

ふたご2

「麗子なのか土井たか子なのか。」

ふたご1

「もしくは肖像画ではなく漫画かもしれません。」

ふたご2 「自由にやりすぎですよ。」

ふたご1

「『土井たか子13』『ガラスの土井たか子』『ドラえ土井たか子』
『こちら千代田区社民党本部前土井たか子』『土井たか子とボイン』
ぐらいにはなってるとは思います。」

ふたご2 「本部内に入れてもらえないのですか土井たか子。」

ふたご1 「しかしあまりにも提出が遅いと衆議院の事務局の人が
困ってしまいます。なんとかして早く肖像画を提出して
もらわないと。 」

ふたご2

「まあ困る人もいるでしょうが。」

ふたご1 「ここで、簡単に肖像画制作を済ます方法を考えてみました。 」

ふたご2 「まあ簡単なほうがいいですから。」

ふたご1

「まずは整形手術で土井たか子さんを「○」のような簡単な顔にします。」

ふたご2

「いいのかそれで。」

ふたご1 「あとはインクを塗ってぺたぺたと押していくだけです。 」

ふたご2 「ハンコかよ。」

ふたご1

「土井たか子さんにはくれぐれも保証人になってはいけないとお伝えして
おいてください。 」

ふたご2 「もっとほかに心配しなければならないことがあると思いますが。」

12月26日、去年紅白で数えていたのは、会ではなく部。

 

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