「三角形の秘密はね、おしえてあげたいよ。」

「もう好んで聞こうという人もいませんよ。」

「なんですかね。」

「零下40度で木に打たれていた釘が次々にぱんぱんと音を立ててはじけて、強盗だと思って警察に通報する騒ぎに。」

「こんな寒い中いちいち確認に行かなければならない警察もたいへんです。」

「まあ仕方ないですねえ。」

「こんな日には警察だってコタツでみかんとしゃれ込んでいたいでしょうに。」

「しかし最終的には冷凍みかんがおいしいということに気づいてハッピーエンドです。」

「食えるのか零下40度の冷凍みかん。」

「チェコのプラハでは、外国人を狙った悪徳タクシーが横行しているそうですが。」

「やはり観光地となるとそういうものですか。」

「このままではプラハのイメージダウンです。そこで市長自ら外国人旅行者に変装して、悪徳タクシーの実態を調査したそうです。」

「自らですか。」

「まあタクシーコントはコントの王道ですから」

「『お客さん、いかがですか、プラハは』
『いやーまだまだ寒いですネー、スカートはいてくるんやなかったわ』
『しかし女性の一人旅とは、何かわけありですか』
『ノー！私スコットランド人でーす！』。」

「『すいませーん、このタクシー禁煙ですかー。』
『あ、いえ禁煙じゃないですよ』
『ソウデスカ、では、ばっさばっさばっさばっさ』
『ごほごほごほごほ、なんやこのケムリは！前が見えへんがな！』
『オーウ、スイマセーン、ワタシナバホ族なので仲間にのろしを上げて合図しないといけないのデース。』
『さっきスコットランド人や言うたやないか！』」

「。」

「『キーッ、やっとついた。はい、340ユーロです。』
『オー、高いデース。相場の5倍はしまーす！』
『あんたね、旅行者やったらここの相場なんか知らんでしょ』
『ふふふふふ、私がただの旅行者だとおもったらおおまちがいだ！見ろ！この顔を！』
『ああっ！市長！』
『そう、私が南アルプス市の市長だ！』
『関係あらへんがな！』
どうも、ありがとうございましたー。」

「はいどうも。」

「こういった漫才サービス料金だと思うことによって、料金が五倍でも気にならなくなります。」

「ならいでか。」

「インドネシアの津波被害者に贈られた中国の支援物資が原因でいろいろともめているそうです。」

「インドネシアのマスコミが『中国の支援物資は賞味期限切れだ』と報道して大騒ぎに。」

「なるほどインドネシアでは賞味期限が書かれているのですね。」

「こういった文化の行き違いから国家間に揉め事が起こるというのは、これから先も起こりえることなのでしょうねえ。」

「統一規格ができればそんなこともないでしょうが。」

「そうはいきません。賞味期限でも、うちの国民の中でも我慢強いものならこの程度なら食べられるという基準で作っていたとします。するとライバル関係にある国が、いやうちの国民の我慢強いやつはもっと我慢強いからもっと賞味期限を長くと、賞味期限の競り合いが始まって収集がつかなくなる恐れがあります。」

「まずそんな基準で賞味期限を作っていないと思いますが。」

「そんな一歩を踏み出す人はいません。」

1月21日、アイスクリームの賞味期限は、ない。

SAKANAFISHホームへ

過去のふたご対談