ふたご1 「今年の紅白歌合戦は、朝ごはんを食べていなくても見られるそうですよ!」

ふたご2

「晩ごはんも年越しそばも食べてから見る時間ですよ。」

ふたご1 「自民党が来年から『ヤング党員』制度を設けるそうですよ。」

ふたご2

「ヤングですか。」

ふたご1

「通常党員は年会費が4000円のところをヤング党員は2000円になるという割り引きっぷり。」

ふたご2「なるほど安くして党員を増やそうというのですね。」

ふたご1

「民主党の党費が6000円、共産党は赤旗購読費2900円×12ヶ月、社民党は40歳未満の場合月額1300円×12ヶ月というのに比べると破格のお安さ。」

ふたご2

「そうですねえ。」

ふたご1

「このままではほかの党も厳しいことになってしまいますね。」

ふたご2「まあ値段で決めるものではないですが。」

ふたご1

「ほかの党もヤング層を取り込むためにハッスルしてちょベリグなニュープランを建ててもらいたいですね。」

ふたご2「まず言葉遣いを改めるほうがよいですね。」

ふたご1 「たとえば共産党も若い女性向けに『しんぶん赤旗』ではなくかわいい『しんぶんピンク旗』を発行するとかですね。」

ふたご2「なんだかむやみにいかがわしいですよ、ピンク旗。」

ふたご1「ではヒョウ柄旗に。」

ふたご2「ものすごく読みにくそうですが。」

ふたご1

「これでもうギャル層の人気がうなぎのぼりですよ。」

ふたご2

「ギャルですか。」

ふたご1

「ギャル層が誘拐されて身代金を払う時に、お札の間にはさむ新聞紙は間違いなくヒョウ柄旗になりますね。」

ふたご2

「なられても。」

ふたご1

「ただシマウマ層やインパラ層の支持は得られないかもしれません。」

ふたご2 「シマウマに参政権はないのでいいです。」

ふたご1

「東洋インキが卵のトレーサビリティーシステムを開発したそうですよ。」

ふたご2「なんですかトレーサビリティー。」

ふたご1

「つまり生産地や製造年月日などをたどれるシステムです。」

ふたご2

「なるほど。」

ふたご1 「今回の東洋インキのシステムが画期的なのは、可食インクを使って卵の殻に直接管理コードを印刷するということなのです。」

ふたご2「なるほど、卵に直接印刷してあればごまかしがしにくいですね。」

ふたご1

「何しろ最近は食の安全が求められているご時世ですから、こういった技術は消費者側も求めていたことでしょう。」

ふたご2

「そうですねえ。」

ふたご1

「ゆくゆくはハムや野菜にも直接プリントして。」

ふたご2

「いやそこまでは求めてませんが。」

ふたご1

「お米にも一粒一粒トレーサビリティー。」

ふたご2「書かれても。」

ふたご1 「そうなってくると、トレーサビリティー以外のことも印刷したくなってくるのが人情というものです。」

ふたご2「食べるほうの人情にも気を配ってください。」

ふたご1

「毎朝のごはんに新聞記事を印刷すれば、食卓で新聞を広げる必要もなくなるというものです。」

ふたご2 「ちゃんと読めるんですか。」
ふたご1

「ちゃんと読めますよ。『今のー、米帝傀儡のぉー小泉ブルジョア政権をー、打倒してぇー、真のぉー、人民のープロレタリア政権をー、設立しようってゆーかー。』」

ふたご2

「『しんぶんヒョウ柄旗』を印刷するな。」

ふたご1 「つまりこういう技術が進めば、活字媒体と食べ物がひとつになり、地球資源の効率化が実現されるというわけですよ。」

ふたご2 「いや正直気持ちが悪いですが。」

ふたご1

「そうは言っても人間なんてすぐ慣れるものです。」

ふたご2

「慣れますかねえ文字だらけの食事。」

ふたご1
「気がつくとタウンページなどを見るだけでよだれが。」

ふたご2

「そこまで行きますか。」

 

ふたご1
「京都の大文字焼にもグルメが殺到するというものです。」

ふたご2 「印刷と火の区別がつく分別だけは持っていてほしいものです。」

12月23日、このミステリーがうまい!

 

SAKANAFISHホームへ

過去のふたご対談