ふたご1

「春を測定する指標の一つがさらさらと流れる川のさらさら具合ですよ。」

ふたご2

「さらさらねえ。」

ふたご1 「ペルーでマルコ・ミヤシロ将軍が国家警察長官に就任したそうです。」

ふたご2

「はあそれが何か。」

ふたご1

「ミヤシロ将軍は1996年に起きた日本大使公邸占拠事件の際に人質としても活躍された方で。」

ふたご2 「活躍といっていいのかそれは。」

ふたご1

「人質というキャリアを生かした華麗なるステップアップですよ。」

ふたご2

「転職成功者談じゃないんですから。」

ふたご1

「マルコ・ミヤシロ将軍は名前からもわかるとおり日系人でして。」

ふたご2 「あ、そうなんですか。」

ふたご1 「このようなキャリアの日系公職者は、元奴隷の高橋吹E清首相以来の快挙です。」

ふたご2 「奴隷と人質一緒にするなよ。」

ふたご1 「奴隷というキャリアを生かして華麗に首相にステップアップ!」

ふたご2 「華麗の範疇では収まりきれないステップアップですが。」
ふたご1 「やはりこれからの日本の政治家に求められるのは、こうした他人にはまねできないキャリアではないんでしょうか。」

ふたご2 「そうなんですかねえ。」

ふたご1

「今政治家になろうとしているのは、元官僚とか元秘書とか元市民活動家とか、元格闘家ばかりではないですか。」

ふたご2

「まあそういえばそうかもしれませんが。」

ふたご1

「やはりもう少し毛色の違った元が現れないと、日本の政治にダイナミックで華麗なステップアップは訪れないのではないでしょうか。」

ふたご2 「そうですかねえ。」

ふたご1

「元・新・加瀬大周であるとか。」

ふたご2

「まず顔を思い浮かべるところからはじめないと。」

ふたご1 「元・偉大なる領導者にして、完全無欠な軍事家、不敗の司令官、主体の太陽、哲学の巨匠、天から降りた英雄、先軍思想の創始者および具現者、首領永生偉業の新しい歴史を切り開いた偉大なる領導者である、母なる朝鮮労働党の党総書記にして天下第一の領軍芸術家である国防委員長とか。」

ふたご2

「毛色変わりすぎですよ。」

ふたご1

「リビアのカダフィ大佐の息子がまた大活躍したとか。」

ふたご2 「たしか以前に140kmでシャンゼリゼ通りを逆走したとか。」

ふたご1

「今度は妊娠7ヶ月の同伴女性を殴ってピストルを持ち出す騒ぎになったとか。」

ふたご2

「かなわん人ですね。」

ふたご1 「前回は外交官特権で何とかなりましたが今回はパリ警察が捜査に乗り出す始末。」
ふたご2 「困りますね。」

ふたご1

「カダフィ大佐も頭の痛いところです。おとなしくディズニーランドに行こうと密入国してくれたほうがどれほど楽か。」

ふたご2

「それは別の国の独裁者の息子ですよ。」

ふたご1

「かつて歴史上に独裁者は数多いですが子供教育に成功した例というのはほとんどありませんね。」

ふたご2

「そうですねえ。」

ふたご1

「独裁者としては息子に政権を渡したいのが親心ですが、そういったバカ息子ばかりできてしまうのではそうも行きません。何とか親御さんの子を思う気持ちを大切にしたい。」

ふたご2 「しないほうがいいと思いますが。」

ふたご1

「そこで独裁者の息子ばかり集めた独裁者の息子学校を作ってはいかがでしょうか。」

ふたご2 「そんなものつくってどうするんですか。」

ふたご1

「独裁者の息子というのは、自分が恐れるものが父親しかないところから性格がいがんでいったりするわけです。そこで、自分以外にも同じ環境の人がいるのだなと思ってもらうことで、新たな何かを学んで欲しいかと。」

ふたご2

「しかしそんなわがままほうだいの息子を育てる側もたいへんですね。」

ふたご1

「教師は校長の息子なので何かあったらパパに言いつければいいんじゃないんですか。」

ふたご2

「いやな学校だなあ。」

ふたご1 「イラクでの国連人道支援事業「石油・食料交換計画」の汚職疑惑で、計画事務所所長だったベノン・セバン氏がイラクから石油を受け取っていたということが独立調査委員会の報告でわかったそうです。」

ふたご2 「イラク戦争前にもいろいろとあったのですね。」

ふたご1

「しかし汚職はいいとしても石油を現物で受け取るなんて。」

ふたご2

「いいとするのか。」

ふたご1 「菓子箱の底に入れるにしてもタンカーサイズの菓子箱を作らなくてはならないのに。」
ふたご2

「賄賂のもらい方を一つに決めすぎですよ。」

2月11日、暗黒色の菓子でございますぐえへへへへ

 

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