ふたご1 「子ははじめてののおつかいというではないですか。」

ふたご2

「大人にはさせないほうがいいとは思いますが。」

ふたご1 「スイスのアーミーナイフのトップメーカー、ビクトリノックスが、業界二位のウェンガーを買収したそうです。」

ふたご2

「そうなんですか。」

ふたご1

「スイスのアーミーナイフは有名ですので、みやげ物として空港で売られていたのですが、アメリカの同時テロ以降、飛行機内に持ち込めなくなってしまったので、両社とも業績が悪化していたそうです。」

ふたご2 「なるほど。」

ふたご1

「しかし、ただ単に合併しても、根本的な解決策がなければナイフメーカーの業績は回復しません。ここらでその回復策を考えなくてはならないでしょう。」

ふたご2

「それはそうですねえ。」

ふたご1

「アーミーナイフといえば缶切りやドライバーなどがたくさん付いてアウトドアなどにたいへん便利な商品なのですから、これをさらに強化して行く方向で考えるとよいと思います。」

ふたご2 「しかしやはり空港で売れないと販売の拠点が減りますしねえ。」

ふたご1 「そのへんも大丈夫です。私の提唱する強化策を行なえば、テロなどに使われる可能性もなくなりますので。」

ふたご2 「それはいったいどういう。」

ふたご1 「ナイフのなかにハトを仕込んでおくのです。平和の象徴ハトをみたテロリストは、平和の大切さに気づき、テロもしなくなるということです。」

ふたご2 「なりますか。」
ふたご1 「どうしてもテロがしたくなったらハトをとりだして、みんながびっくりしている間にテロをおこなえますし。」

ふたご2 「平和はどこへ行った。」

ふたご1

「ぐるなびが宴会の幹事のサポートをする『宴会メール』のサービスを開始するそうです。」

ふたご2

「宴会サポートですか。」

ふたご1

「宴会の日時や場所などに関する宴会参加者の希望を投票できたりするという幹事さんにとってはありがたい機能です。」

ふたご2 「少しは幹事さんの苦労も減りますね。」

ふたご1

「せっかく決めたのに『こんな店じゃないほうがよかった』などと苦情が来る日々にはもうさようならです。」

ふたご2

「『だったら先に言えよ』という思いをみんなもってましたからねえ。」

ふたご1 「こうなるともっともっといろいろな宴会支援システムが欲しいですね。」

ふたご2

「たとえばなんですか。」

ふたご1 「ドリンクメールのサービスです。」

ふたご2 「なんでしょうか。」

ふたご1

「席についてお酒を飲もうとすると、『一気』と書かれたメールが次々に送られてきて、場を盛り上げるのです!」

ふたご2

「飲んでる暇がないわっ!」

ふたご1 「十数分後には『大丈夫?』というメールもきます。」

ふたご2 「最初から一気させるな。」

ふたご1

「『大丈夫…大丈夫…うごおっ』」

ふたご2

「返信するな。」

ふたご1

「『ひっひっ、ふー。ひっひっふー。』」

ふたご2

「それはもうあからさまに違います。」

ふたご1

「カッコウの仲間の鳥、ジュウイチには託卵といって雛をほかの鳥にそだてさせるという習性があるんですが、ひなは羽の内側にある模様を口に似せて、さらに多くのえさをもらおうとしているのだということがわかったそうです。」

ふたご2 「それは悪賢いですね。」

ふたご1 「いかんせん鳥の視力などというのはその程度のものなのです。」

ふたご2 「自分の子供も見分けられませんしね。」

ふたご1

「ですから、ビルなどにある鳥よけの目玉模様を口模様にかえるだけで、あっという間にたくさんの虫やミミズがあつまってしまうということなのです。」

ふたご2

「集めてどうするのかという気もしますが、まあそうですね。」

ふたご1

「まああなたのような愚民にはこの問題がわからないのも無理はありませんが、これは将来たいへん有用な技術となるのです。」

ふたご2

「さらっと引っかかることをいわれましたがまあ気にしないでおきましょう。」

ふたご1 「この鳥の習性を利用すればいろいろな問題が解決するようになるのです。」

ふたご2 「たとえばどんなですか。」

ふたご1

「沖ノ鳥島という日本最南端の島はたいへん小さいので海に削られてなくなってしまうかもしれません。現在の状態でも中国に島ちやうやんけ岩やんけと、南沙諸島のことはさておいて抗議されている状態です。」

ふたご2

「はあそれで。」

ふたご1 「そこで、沖ノ鳥島に鳥の口模様を描いておくことにより、えさの虫やミミズやコンクリートや消波ブロックが運び込まれ、労せずして沈下を防ぐことができるのです。」
ふたご2

「まず消波ブロックやコンクリートを食べる鳥を紹介してください。」

4月29日、aiko、沖ノ鳥島のぼってと紅白歌合戦で歌う。

 

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