ふたご1 「小松の、親分さん、困ってしまってずんずんずずん、ずんずんずずずん。」

ふたご2

「意味を改めて問い直すのも困るでしょうね。」

ふたご1 「ポーランドの首相候補に第一党『法と正義』はカジミエジュ・マルチンキエウィチュ氏を選出したそうです。」

ふたご2

「日本のニュース番組で報道されないのがよくわかるいいにくい名前ですね。」

ふたご1

「いえまあカジミエジュ・マルチンキエウィチュ氏のことはどうでもいいんですが。」

ふたご2 「だったらなぜカジミエジュ・マルチンキエウィチュ氏のことを。」

ふたご1

「カジミエジュ・マルチンキエウィチュ氏の選出によって選ばれなかった人のお話なのです。」

ふたご2

「カジミエジュ・マルチンキエウィチュ氏でなくて。」

ふたご1

「本来、『法と正義』の党首はヤロスワフ・カチンスキ党首なので、カチンスキ党首が立候補するものと見られていたのです。」


ふたご2 「格段に言いやすいですね。」

ふたご1

「しかし、法と正義からは大統領候補としてレフ・カチンスキ氏が立候補することになっているのです。」

ふたご2 「同じ名字ですねえ。」

ふたご1 「いえ、同じ名字どころか、レフ・カチンスキ氏はヤロスワフ・カチンスキ党首の双子の弟なのです。」

ふたご2 「双子の兄弟で大統領と首相になるところだったのですか。」

ふたご1 「そうなったら、どっちが首相で大統領か見分けがつかなくなってたいへんなことになるところでした。」

ふたご2 「いや一卵性かどうかよくわかりませんし。」

ふたご1

「外国でも大統領訪日だと思っていたら首相訪日だったりしてたいへんなことに。」

ふたご2

「具体的にどうたいへんかわかりませんが。」

ふたご1

「用意した大統領フォークを首相フォークに急きょ取り替えなくてはいけないではないですか。」

ふたご2

「そんなところに気を使うよりほかにもっと気を使うところがあると思いますが。」

ふたご1

「せっかく用意した大統領用影武者も首相用影武者と変えなくてはいけないし。」

ふたご2 「役職よりも顔で選びませんか影武者は。」

ふたご1

「9月28日は儒教の祖、孔子の2556回目のおたんじょうびだったそうで。」

ふたご2 「おたんじょうびでいいのは10回以下ですよ。」

ふたご1

「新華社電によると今年は日本、ドイツ、アメリカなど世界30カ国で祝賀行事が行なわれ、もはや地球規模で祝われているそうです。」

ふたご2

「そうなんですか。」

ふたご1 「時事通信によると、これは中国が孔子を「平和的発展」のシンボルとして売り出そうとしていることの表れだとか。」

ふたご2 「そうなんですか。」

ふたご1

「たしかに孔子は中国、朝鮮半島、日本などに2000年間に渡って絶大な影響を与えた人です。世界の思想家の巨人の一人としてもよいでしょう。」

ふたご2

「そうですね。」

ふたご1

「何しろ孔子の身長は188cmで、長人とよばれていたそうですから。」

ふたご2

「直接的な話ですね。」

ふたご1

「世界の宗教家・思想家の中では、仏舎利を全て集めると身長50メートルと推定される釈迦に次ぐ大きさです。」

ふたご2 「それは別勘定にしてください。」

ふたご1 「しかし共産党統治下の中国で孔子のような古い思想の代表者を売り出そうというのには若干違和感があります。」

ふたご2 「まあ改革解放のご時世ですから。」

ふたご1

「マルクスは宗教は人民のアヘンと呼んで敵視していたというのに。」

ふたご2

「まあいまさらという気もしますが。」

ふたご1

「これには何か裏があると見ました。」

ふたご2

「なんですか裏って。」

ふたご1 「あなたは、女性週刊誌というものを知っていますか?」

ふたご2 「まあ知らないと答えるのも不自然ですが。」

ふたご1

「女性週刊誌などの手法で、まず相手を大きくほめておいてから批判キャンペーンにうつるという手法があります。落差が大きければキャンペーンの効果も大きくなるというものです。」

ふたご2

「はあ。」

ふたご1
「中国共産党もこの手法を使って、自分たちの正統性を強調するキャンペーンに出る用意をしているのではないかと思われるのです。」

ふたご2

「キャンペーンですか。」

ふたご1
「来年あたり公開される映画、「孔子対マルクス・レーニン・毛沢東!巨大思想家最後の対決」でその意図が明らかに!」

ふたご2 「資本主義に毒されてますね。」

9月30日、マルクスチョップ。

 

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