「もっと前に信じられないものがあるでしょう。」
「提供ですか。」
「このようにお互いの国が文化的側面で共通のものを持つことによって、徐々に共通の認識なども生まれてくるものですからね。」
「たとえば『漢詩紀行』で、日本と中国との共通認識が生まれたように。」
「そんな早朝の番組見てますか。」
「『ピタゴラスイッチ』で、日本と古代ギリシアとの共通認識が生まれたように。」
「『おしゃれ工房』で、日本とフランスとの共通認識が生まれたように。」
「そういう観点から見ると、中国に対して無償番組供与というのにも実は裏があるかもしれません。」
「どんな裏ですか。」
「そうですね、現体制を揺るがすほどの裏かもしれません。」
「なんでしょうか。」
「たとえば『クインテット』。クインテット→五人組→文化大革命を指導した江青・張春橋、姚文元・王洪文の四人組と毛沢東をあわせると五人組→文化大革命礼賛→毛沢東ブーム復活・党中央の長老部勢力増大→政変などという結果が！」
「もしくは『えいごリアン』→イメージキャラクターがきのこ→マッシュルーム→マッシュルームカットはビートルズ→HELP！→ビートルズはイギリス出身→香港も元イギリス領→なんだかんだ→香港独立という誰もが想像し得なかった事態に！」
「アフガニスタンで米軍の機密情報が入ったハードディスクが市場で売られていたそうです。」
「わあ。」
「情報流出はWinnyだけではないというお話です。」
「しかしそれにしてもねえ。」
「このように思いもよらないところから情報が流出することもあるので、重要情報を扱う人は注意していただきたいです。」
「ハードディスクの場合は特に思いもよらなくないですが。」
「たとえば機密が画面にうつったままのモニターとか。」
「そんなレアケースは想定しないでください。」
「そのほかに危険なのがティーカップや湯のみですね。」
「何が危険なんですか。」
「落とすと割れます。」
「別の危険ですが。」
「そんなささいに思えるような点でも手に入れた相手によっては重大な問題となるのです。」
「問題視しているほうが問題ですよ。」
「まだありますか。」
