ふたご1

「ゴールデンウイークは『弱点をドレスアップ、弱点といえば吉田弱点商会』の登録商標です!」

ふたご2

「まあ逆転の発想の商売といえなくもないですが。」

ふたご1
「家庭向け医療用洗剤の市場で、液体タイプがシェアの2割をしめるようになったそうです。」

ふたご2

「液体ですか。」

ふたご1

「日本では粉末タイプが主流でしたが、アメリカでは液体タイプが主流ということもあり、液体型のシェアが広がりつつあるんだそうです。」

ふたご2
「はあなるほど。」

ふたご1

「このように洗剤市場が流動化しているということは、新しい洗剤がシェアを広げるチャンスでもあるということですよ。」

ふたご2

「なるほど。」

ふたご1

「私が考えた新しい洗剤も世に出るチャンスです。」

ふたご2
「考えたのですか。」

ふたご1

「気体洗剤です。」

ふたご2
「気体。」

ふたご1
「わざわざ容器を開けたりしなくても、そこにいるだけで洗剤が服にしみこみます。」

ふたご2
「技術的に可能なんですかそんなこと。」

ふたご1
「技術的な面はとりあえずおいておきます。」

ふたご2
「おくなよ。」

ふたご1

「たとえば大規模な施設などのなかに気体洗剤を充満させておけば、そこにくるだけで服が洗濯されて、すがすがしい気分になれるというわけです。」

ふたご2

「いや勝手に洗われてもねえ。」

ふたご1

「みんなこの親切に感謝してくれるはずですよ。」

ふたご2

「そんな親切はいらん親切ですよ。」

ふたご1

「そんな汚い心根も、鼻や口や目から入り込んだ気体洗剤がきれいに洗ってくれるでしょう。」

ふたご2
「洗剤吸い込むのか。」

ふたご1

「目や鼻や口に入った場合は大量の水で洗い流してください。」

ふたご2
「そんなことなら気体にするな。」

ふたご1

「気体をバカにすることは許しませんよ。」

ふたご2

「バカにしているのは気体ではないのですが。」

 

ふたご1
「岩谷産業と岩谷瓦斯が、タイヤの寿命を延ばすガスを開発したというのですよ。」

ふたご2
「気体でですか。」

ふたご1

「このガスを使うとタイヤの内圧が安定し、タイヤ寿命が5パーセントはのびるというのですよ。」

ふたご2

「へええ。」

ふたご1

「気体にはこのような新しい可能性があるということです。」

ふたご2

「まあそれ自体は否定しませんが。」

ふたご1

「気体様の力はこんなものではないですよ。」

ふたご2
「そこまで恐れ敬い崇め奉らなくても。」

ふたご1
「たとえば人間の寿命を延ばすガスもできるのでしょう。」

ふたご2

「そんなガスまでできますか。」

ふたご1

「養命酒ガスや救心ガスでたちまち健康に。」

ふたご2

「えらい濃いガスですねえ。」

 

ふたご1

「そういう方にはリポビタンDガスやユンケルガスでも。」

ふたご2

「それはそれでやっぱり濃いですが。」

ふたご1
「では小児用リポビタンDガスで。」

ふたご2
「いやそういうことではなく。」

ふたご1

「こうやってガスにすれば、飲み忘れることもなく、健康が増進されるわけです。」

ふたご2

「でもとりすぎは逆に体によくないですよ。」

ふたご1
「あなたの健康を損なうおそれがありますので、吸いすぎにはご注意ください。」

ふたご2

「注意しろといわれても。」

 

ふたご1
「健康のためには一日8時間程度の息止めを。」

ふたご2
「息の根も止まるが。」

5月5日、息息健康家族

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