ふたご1

「誰か来て!立った人間をそのまま食べるという妖怪、『立ち食われそば』が現れたわ!」

ふたご2

「食うのか食われるのか。」

ふたご1
「イギリスのホーア元駐北朝鮮臨時代理大使が北朝鮮の情報活動の一端を暴露したそうです。」

ふたご2

「どんな方法ですか。」


ふたご1

「まず平壌にある各国の大使館に接近します。」


ふたご2
「はい。」

ふたご1

「そうして大使館が捨てる古新聞を回収します。」


ふたご2

「はあ。」


ふたご1

「そうしてその古新聞を読み漁って情報を収集するという。」


ふたご2
「…それだけですか。」
ふたご1

「いえいえばかにしたものではありません。かつて秘密のベールにつつまれていたソ連の情報ですら、その国の新聞を丹念に読んでいくことで内情をほぼ正確に把握した方もいらっしゃったそうです。ましてや相手が民主主義国ではなおさら正確な情報源になりうるでしょう。」


ふたご2
「それはわかるんですが、だったら最新版の新聞を自分のところで取ればいいじゃないですか。」

ふたご1

「そんなお金が北朝鮮にあるとお思いですか。」


ふたご2
「でも国防分野だからなあ。」

ふたご1
「それにうかつに買ってしまっては、ロケットや戦車を作る装備部にとられてしまうかもしれませんし。」

ふたご2
「とってどうするんですか。」

ふたご1

「ペンは剣よりも強しといいますのでミサイルの弾頭部分や戦車の防御板とかに。」


ふたご2

「もう剣や槍の時代ははるか昔ですが。」


ふたご1

「そんなわけなので北朝鮮にお住まいの外交官の方はいろいろと注意してください。」


ふたご2

「まあ言われんでもするでしょうが。」


ふたご1

「引越しや大掃除の時に、北朝鮮人のスタッフを入れるのはやめましょう。」


ふたご2
「まあそれはそうですね。」

ふたご1

「畳の下に強いてある新聞を読まれてしまうかもしれません。」


ふたご2
「そんな昭和あるあるが通用する土地ですか平壌は。」

ふたご1

「お弁当も新聞紙でつつまないようにしましょう。」


ふたご2

「所帯じみた外交官だなあ。」


ふたご1
「いくら安くて温かいからといって、新聞紙で作った服を着て外出しないようにしましょう。」

ふたご2
「それはまず、人としてやめましょう。」

ふたご1

「スペインのサグラダ・ファミリア教会の一部が完成し、教会としての使用開始のメドがついたそうです。」


ふたご2

「バルセロナのですか。」


ふたご1

「この教会はガウディが設計したもので、1882年の着工から現在も工事が続いているという教会です。一説では完成に200年かかると見られていましたが、全体の完成はおそらく20年ぐらい後になるそうです。140年ぐらいですから予想以上のペースです。」


ふたご2

「にしても時間かかりますねえ。」


ふたご1

「なにしろガウディの設計図の詳細は残されていないので、その全体像に沿うように、時代時代の建築家達が設計を行なって少しずつ建設しているからだそうですよ。」


ふたご2
「たいへんな作業ですねえ。」

ふたご1
「途中で岡本太郎がスタッフに入ったりしたら太陽の塔になってしまったりしますから、それを直すのにまた時間もかかりますしね。」

ふたご2

「スタッフに入れる段階で気づいてください。」


ふたご1

「宮大工が多くなった時期には危うく木造になりかけたとか。」


ふたご2

「おかしいと気づいてください。」


ふたご1

「ですからもはや3分の2が完成したことは一種の奇跡です。」


ふたご2

「そこまでうっかり者の集団が集まったこと自体奇跡ですよ。」


ふたご1
「ですから残り3分の1を完成させるまでにどんなことが起こるかわかりません。」

ふたご2
「まあそれはそうですが。」

ふたご1

「下手をしたら百数十年がパーです。」


ふたご2

「そう思うと怖いですね。」


ふたご1
「ですからうっかり者のサグラダスタッフの皆様に、これだけは伝えておきたいです。」

ふたご2

「うっかり前提で話されてもなあ。」


ふたご1
「土台の下に敷かれているテーブルクロスに、堺正章以外の人間を近づけてはいけませんよ!」

ふたご2
「マチャアキでも失敗するわ、そんなテーブルクロス引きっ!」

6月16日、肥後克弘と寺門ジモンを後にして「押すなよ、押すなよ、絶対押すなよ!」と言うのも禁止。

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