ふたご1

「この事件必ず解決してみせる!多額の財産を残してくれた、実のじっちゃんの名にかけて!」


ふたご2

「遺産目当てで隠し子を名乗って出てくる人ですね。」


ふたご1
「YKKが産業観光としての工場見学ツアー『YKK TOURS』を開催するそうです。」

ふたご2

「産業観光ですか。」


ふたご1

「つまり観光地として工場見学を組み入れるというものです。」


ふたご2
「なるほど。」

ふたご1

「工場の物を作る過程というのは普段なかなか見られないものですから、観光地としてのメリットは大きいと思います。」


ふたご2

「なるほど。」


ふたご1

「こうした産業観光が定着すれば、ものづくりに興味を持つ人々も増えるでしょうし、産業誘致の際に地元の理解も取り付けやすくなるでしょう。」


ふたご2
「そうですねえ。」
ふたご1

「さらに産業観光が盛んになると、ほかの場所との差別化をはかるために、ほかの場所では作っていないものを作るようになるかもしれません。」


ふたご2
「作っていないもの?」

ふたご1

「たとえば量程車とか。」


ふたご2
「なんですかそれは。」

ふたご1
「伊能忠敬が日本地図を作る際に使った、距離を測るための車です。」

ふたご2
「そんなのを作って、今の時代に誰が使うんですか。」

ふたご1

「誰かが使うなんてのはたいした問題じゃないんです。ほかの場所で作ってないものを作ることが目的なのですから。」


ふたご2

「そうかもしれませんがねえ。」


ふたご1

「ほかにも諸葛弩やメスメル式動物磁気治療器やドンドルグラスなどをぞくぞく生産。」


ふたご2

「そんなに使えないものばかり作られてもなあ。」


ふたご1

「大丈夫です。作ったものを解体処分する工場を作ればまた産業観光できる工場が増えるではないですか。」


ふたご2
「徒労とはこのことだなあ。」

ふたご1

「さらにその使えない製品をさらに合体すればまたほかでは作られていない何かができますしね。」


ふたご2
「何とは言えないようなものができますね。」

ふたご1

「その何とは言えないものが自分の意思を持って動き出し、町を壊滅に追い込んでくれるなどというほかにない動きをしてくれると、もよい観光資源ができるというものです。」


ふたご2

「工場の工程にマッドサイエンティストを入れないでください。」


ふたご1

「テクノグリーンが大阪ガス本社ビルにガス式生ゴミ乾燥処理機を導入したそうですよ。」


ふたご2
「ガスですか。」

ふたご1

「大阪ガス本社から出る生ゴミはいままで熱電併給システムで処理していたのですが、これからはガスを使っていこうと。」


ふたご2

「まあガスの会社ですからね。」


ふたご1

「こういったことで、ガスを使った処理システムの優秀さを宣伝できるとガス使用の処理システムの人気も高まるというものです。」


ふたご2

「そうかもしれませんね。」


ふたご1

「ですから企業というのはなるだけ自分の会社の技術をアピールするために、いろいろな分野に自社の技術を使うべきではないでしょうか。」


ふたご2
「そういうものかもしれませんね。」

ふたご1
「たとえばシュレッダーの会社はシュレッダーで生ゴミを粉砕。」

ふたご2

「なるほど。」


ふたご1

「アイドルの芸能事務所はアイドルが生ゴミを食べて消化。」


ふたご2

「アイドルに生ゴミ食わせるなよ。」


ふたご1

「歌って踊って生ゴミも食えるアイドルはアピールにならないと。」


ふたご2

「なりませんねえ。」


ふたご1
「街中で生ゴミのにおいがしてくると『あっ…あの娘のにおい…』と思いだしてもらえる効果もありますよ?」

ふたご2
「生ゴミで思い出されるのもなあ。」

ふたご1

「フレッシュなんですよ?」


ふたご2

「もう若干腐っているのでは。」


ふたご1
「ファーストキスは生ゴミの味ですよ?」

ふたご2

「マイナスイメージでしかないですよ。」


ふたご1
「悪い虫がつかないように気をつけたほうがいいんですよ?」

ふたご2
「虫はもうたかり放題では。」

7月28日、なまごみ系。

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