ふたご1

「カモメが空を飛ぶよ♪ まるでカレーのように♪」


ふたご2

「せめてカレーパンマンであるという補足はほしいところです。」


ふたご1
「イギリスのロイヤルメールが、新しい郵便方式を取り入れたそうですよ。」

ふたご2

「なんですか。」


ふたご1

「インターネット上で料金を支払い、購入したデータのバーコードを印刷すれば、切手のかわりになるというしくみです。」


ふたご2
「つまり切手がいらないと言うわけですか。」

ふたご1

「考えてみれば世界最初の郵便切手ペニーブラックを生み出した国でこのようなしくみが考えられると言うのも因縁めいた話です。」


ふたご2

「そうですねえ。」


ふたご1

「万国郵便連合の規約で1966年以降、切手にはアルファベットで国・地域名を表記するきまりなのですが、最初の切手発行国である誇りから国名を表記せずに、エリザベス女王の横顔のシルエットが記されているのだと言います 。」


ふたご2
「そうなんですか。」
ふたご1

「ですからバーコードになってもその誇りを維持するのが誇り高き英国紳士というものではないですか。」


ふたご2
「まあ止めはしませんが。」

ふたご1

「そんなわけでバーコードのバーに女王陛下の顔が。」


ふたご2
「はあ。」

ふたご1
「といっても、さすがに女王陛下はそこまで長ぼそくてのっぺりとした顔ではありませんから、今までの方法での伝統の維持は無理です。」

ふたご2
「バーコードのほうを変える気はゼロですか。」

ふたご1

「そこで、逆転の発想です。」


ふたご2

「逆転?」


ふたご1

「ハガキや小包などを女王陛下の横顔の形にすると義務付けるのです。」


ふたご2

「無茶苦茶ですよ。」


ふたご1

「小包は荷物をたいへん詰め込みにくい。しかし不自由をあえて甘受して、誇りのために生きるのが真の紳士というものではないですか?」


ふたご2
「そうですかあ?」

ふたご1

「ハガキもたいへん書きにくい。しかも王冠部分や鼻部分はとがっているので、手を切ってしまうこともしばしば。しかし、不自由をあえて甘受して誇りのために生きるのが真の紳士と言うものです。」


ふたご2
「血まみれのハガキを送るのが紳士か。」

ふたご1

「ちなみに、カクテルのブラッディ・マリーというのは、『血まみれのメアリー』と呼ばれたイングランドの女王メアリー一世に由来するそうですよ。」


ふたご2

「うまくない。」


ふたご1

「ソ連末期のアンドロポフ時代に、ソ連内の共和国を解体し、41の州に分割する案が出ていたことがわかったそうです。」


ふたご2
「まあ結局崩壊して分割されましたけどね。」

ふたご1

「いえいえもしその案が通っていたらソ連が崩壊することはないでしょう。」


ふたご2

「なぜまたそんなことが言えますか。」


ふたご1

「よく考えてみてください。当時は冷戦の時代です。」


ふたご2

「はあ。」


ふたご1

「冷戦を仕切るふたつの超大国、アメリカ合衆国とソビエト連邦。しかしソ連は崩壊し、アメリカは反映し続けています。この違いは何か。」


ふたご2
「なんですか。」

ふたご1
「それはアメリカは州の集まりである合衆国で、ソ連は国の集まりである連邦であることです。」

ふたご2

「はあ。」


ふたご1

「ソ連が州の集まりになったら、ソビエト合衆国と呼ばれるでしょう。」


ふたご2

「はい。」


ふたご1

「略すと『ソ合』です。『そがっ』と呼んでください。」


ふたご2

「わあ呼びにくい。」


ふたご1
「そがっとわが国の間で締結された日ソ共同宣言の精神をそがっは尊重する必要があり、そがっからわが国にそがっの占領下にある、択捉、歯舞、色丹、国後の北方四島を返還するように、そがっ首脳に求めたい。」

ふたご2
「わざと言ってますね。」

ふたご1

「こんな調子ですから深刻な政治答弁なども自然と笑いが生まれ、東西の冷戦の雰囲気もゆるみ、ソ連、いやそがっの経済状態も改善されたかもしれません。」


ふたご2

「そがっ呼ばわりするのは日本だけじゃないですか。」


ふたご1
「我、太平洋の架け橋にならん。新渡戸稲造の言葉です。」

ふたご2

「よく考えたらアメリカ合衆国のことも『あがっ』と呼ばないですし。」


ふたご1
「私は呼んでいます。」

ふたご2
「黒船でしばかれてしまえ。」

9月22日、そがっを狙ったクーデターが大化の改新とよばれています

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