「さそり固めはさそりのように相手を痛めつける技ですから、さそり痛めでもいいのではないでしょうか。」
「そんなところから話を進めても肉野菜炒めという技はプロレスには登場しませんよ。」
「韓国の盧武鉉大統領が年頭の特別演説を行ったのですが。」
「予定時間をはるかにオーバーしたために抗議が殺到したそうです。」
「まあしかし一国の大統領の所信表明演説ですからねえ、ちょっとぐらい時間が延びてもしかたないのでは。」
「しかし、２０分の予定が１時間１０分という３倍以上の長さになった上、演説は夜の10時というゴールデンタイムに、韓国の地上波放送局３局すべてで放送され、しかも視聴率50パーセントとも言われるドラマの放映が深夜になってしまうというのです。」
「野球が延長して見たい番組の録画が失敗しても恨まれるのですから、盧武鉉大統領は就任以来の致命的な失敗をしてしまったといっても過言ではないでしょう。」
「支持率も低迷しているのになんと言うことをしてしまったのでしょうか。」
「しかし、盧武鉉大統領自身は『演説時間が１０時間もあればいいのに』と言う有様です。」
「反省の色が見えないですね。」
「しかしながら一国の国家元首の演説を誰も聞けないと言うのも悲しい話ではないですか。」
「じゃあどうしますか。」
「とりあえず普通の番組を放送しますが、大統領の演説は副音声でお送りします。」
「副音声かよ。」
「テレビから流れてくる声を聞いて大統領また整形したのかなと思われる懸念もありますが。」
「しかしながら、１０時間ともなるとテレビ局の放送時間も終了してしまう懸念があります。そうなると画面は砂嵐です。」
「砂嵐の中で聞こえる大統領の声、これはいわばホラーです。」
「まあ夜中起きて見たらかなりびっくりしますねえ。」
「ですからその時間は国民に配慮して、できるだけ『ザー』に近い発声で演説を行います。」
「委員ですよその時間にはもう誰も起きてませんから。」
「演説の目的を完全に見失っているな。」
「イギリスのイングランドとウェールズで、裁判の時に裁判官がかぶるカツラの廃止の動きが出ているそうです。」
「カツラですか。」
「モーツァルトなどの肖像画でおなじみのあの中世風カツラと黒いコート姿の裁判風景を見たことがありませんか。」
「まあ裁判と関係ないですからねえ。」
「それどころか公平無私であるべき裁判官が嘘をついていていいのかという問題にもおよびます。」
「いや隠す目的のカツラではないのでは。」
「ですから、何事も隠し事のない姿でいることが、今の時代の求める姿ではないかと思われます。」
「ということは。」
「むろん裸です。」
「隠し事のない姿に司法への信頼感も深まると言うものです。」
「まず不信感と嫌悪感が高まりますが。」
「見られませんよ。」
1月26日、裁判官さまは裸だ
