「神奈川県はカナが和犬！」
「香奈さんに何が起こる県なのか。」
「何事もルールに基づききっちりした人が多いと言われるドイツですが。」
「そのドイツのワイマール市で1432年に、ソーセージの作り方を定めた法律が施行されていたことがわかったそうです。」
「そんな法律が。」
「80年後、同じドイツのバイエルン公領では、ビール製法を定めた法律も出ていたと言いますから、こうした細かいことさえ法律としてしまうのはドイツ人の差がといえるかも知れません。」
「それはまず製法や材料などを決めることによって、粗悪な製品が流通することを防ぐことが出来ます。」
「なるほど。」
「そしてもう一つ重要なことが。」
「国家防衛のためにどうしてもとる必要があったのです。」
「国家防衛？」
「考えても見てください。ドイツは第一次世界大戦、第二次世界大戦の両方でアメリカに敗れているわけです。」
「500年ぐらい飛びましたよ歴史が。」
「この時代からドイツ人の意識下にはアメリカといずれ戦わなくてはならないという意識が芽生えていたのでしょう。」
「言っておきますが、コロンブスの新大陸到達が1492年、アメリゴ・ヴェスプッチが新大陸はアジアやインドではないことを発表したのが1502年、新大陸をアメリカと呼ぶようにマルティン・ヴァルトゼミューラーが提唱したのが1507年です。」
「このソーセージ法の中にはこのような条文があります。」
「まったく心が折れてないですね。」
「いわく、ソーセージには心臓や脾臓を使ってはいけない、と。」
「もし心臓や脾臓を使ったらどうなるでしょうか。」
「ソーセージがとても大きく、皮も分厚くなってしまいます。」
「心臓に詰めるのか。」
「そんな大きいソーセージが出来たら、どうでしょうか。」
「ホットドッグがとても大きくなってしまうでしょう。」
「無理にはさむなよ。」
「そうなると、どうでしょうか。」
「漠然とした質問は止めてください。」
「ホットドッグを片手に野球を応援するアメリカ人の口はすごく大きくなってしまうでしょう。」
「どうもこうもないですが。」
「戦争をしている相手の口がとても大きいという事態に陥ります。」
「まあそりゃそうでしょうが。」
「すると、どうなるでしょうか。」
「どうでもいいです。」
「異常にでかい口の人間が集団で向こうからやって来られると、すごく怖いです。」
「『どうしてアメリカ人さんの口はそんなに大きいの？』と聞いたら『それはお前を食べるためだよー！』と言われかねません。」
「ソーセージを食べるためでしょうが。」
「ああ恐ろしい恐ろしいアメリカ人。」
「何を言っているのか。」
「前途を悲観して、自らパンに挟まれるドイツ人も出る事態となってしまうでしょう。」
11月9日、アメリカンドッグが犬大に。
