「俺はこの魔女をハイジャックした。要求は、俺の右手発獲物行きだ！」
「魔女狩りは魔女でするものではありません。魔女をするものです。」
「来年北京で開かれると言われる北京オリンピックですが。」
「組織委員会の趙東鳴文化活動部長の発言が問題視されているそうです。」
「なんなんでしょうか。」
「メダル授与式でのアシスタントの女性を、『若さと美しさ』を基準にして選ぶ。と発言したのが女性に対する差別発言だとして、国際人権団体のヒューマン・ライツ・ウォッチから抗議されているそうです。」
「たしかにこういうアシスタントには若い美人が多く選ばれてきました。」
「まあ若さと美しさも能力ですからね。」
「しかし、その若さや美しさは、メダル授与のアシスタントの仕事に必要な能力か、と言われればどうでしょうか。」
「たとえば、金と銀と銅のメダルを素早く見分けることのできる判断力。」
「誰でも出来ます。」
「そしてメダル授与を行う役員に渡すことの出来るパス力。」
「なんだパス力。」
「そしてメダルを取れなかった選手達の襲撃からメダルを守る戦闘力。」
「そんな光景一度も見たこと無いですが。」
「そしてその光景をメディアに流させないようにする権力。」
「生放送だろうがあれ。」
「このような能力を持った人をどうやって選ぶか。それは若さや美しさを基準にして選べるのか。」
「公正に選ぶ方法はひとつしかありません。」
「事前にメダル授与アシスタント能力を競う、メダル授与アシスタントオリンピックを開催するのです！」
「どんな競技をやるんですか。」
「このオリンピックで公正に競い、その勝利者をメダル授与アシスタントにすればいいのです！」
「厳しい競技を勝ち抜いてきた事を人々が知れば、そのメダル授与アシスタントぶりにも説得力が出るというものです。」
「厳しさ以前にどんな競技かを聞いてるんですが。」
「ただ、ひとつだけ問題点がありまして。」
「どんな競技かという問題は。」
「このオリンピックでの表彰式で、一体誰がメダル授与アシスタントをすればいいのか、ということです。」
「競技を考える時間はあったのか。」
「というわけなので、がんばれ、ニッポン！」
「まとめになるか！」
「イギリスの国歌と言えばゴッド・セイブ・ザ・クイーンですが。」
「はい。」
「歌詞の一部に『スコットランドを粉砕』という意味の部分があり、問題になっているそうです。」
「スコットランドとイングランドが合同してからちょうど３００年となったのでこのような問題も明るみに出たというわけです。」
「ということは300年間ほったらかしですか。」
「それどころかこの歌が出来たのは1745年、合同した後です。しかし問題の歌詞は６番なので、気づかなくても無理はないかも知れません。」
「250年もあればたまに歌うこともあるでしょうが。」
「そこまで歌詞を覚えられないので、全員ハミングで歌っていたものですから。」
12月7日、リヒテンシュタインの国歌も歌えるのでお得なハミング。
