ふたご1

「島歌よ風に乗りとどけておくれ、JASRACよりの請求書。」


ふたご2

「と歌うことにも請求書が。」


ふたご1

「オーストラリアのハワード首相の先祖が話題になっているそうです。」



ふたご2
「先祖ですか。」

ふたご1

「昔、オーストラリアはイギリスの植民地だった頃に流刑地として使われていました。」


ふたご2

「島流しですね。」


ふたご1

「ハワード首相の先祖もその流刑にあった犯罪者だったそうなのです。しかも父親の高祖父にあたる人が窃盗の共犯、母方の祖先にあたる人が強盗でともに流刑に会ったというサラブレッドぶり。」


ふたご2
「それはたいへんですねえ。」
ふたご1

「しかしながらオーストラリアでは、流刑にあった人をイギリスの体制への反逆者として英雄視する風潮があるので、ハワード首相の人気は帰って高まるのではないのかとも見られています。」


ふたご2

「そういうものなんですかねえ。」


ふたご1

「俺も昔はワルだったと言うようなものです。」


ふたご2

「まあ先祖の話ですが。」


ふたご1
「日本でも昔は主君を本能寺で討ち取った人の子孫が首相になったりもしましたし。」

ふたご2
「細川護熙さんはそんな理由で首相になったのではないはずですが。」

ふたご1

「いえ細川護熙さんは確かに細川家の子孫ですが、明智光秀の娘の細川ガラシャの血は流れていないのですよ。」


ふたご2

「じゃあ言うな。」


ふたご1

「このように、民主主義の国でも先祖が重要な要素になることがあるのですよ。」


ふたご2

「そうですかねえ。」


ふたご1

「かたや現在の安倍首相は、岸信介首相の孫であり、前九年の役で有名な安倍頼時の子孫だといいます。」


ふたご2
「はあ。」

ふたご1

「前九年の役の際に安倍氏は朝敵とされたわけなので本格的な反逆者の家系です。」


ふたご2
「こちらも反逆者ですか。」

ふたご1

「意外なところでハワード首相との共通点が見つかったわけです。」


ふたご2

「まあそうかもしれませんが。」


ふたご1

「これは新しい外交の基準になるのではないでしょうか。」


ふたご2
「なりますかねえ。」

ふたご1

「たとえば世界反逆者子孫サミットを呼びかけるとか。」


ふたご2

「何を話し合うんですか。」


ふたご1

「そういうサミットと言えば何かを話し合わなければならないという世界の風潮に反逆ののろしを!」


ふたご2

「自分達でサミットと言っておいて。」


ふたご1

「盗んだ政府専用機で飛び出したり、夜の会議場窓ガラスを壊してまわったり。」


ふたご2
「反逆者のイメージが古いですよ。」
ふたご1
「そういう他人のイメージも気にしないあたりが反逆者です。」

ふたご2

「めんどくさいなあ。」


ふたご1

「そういった大人たちの困惑を尻目に走り続ける反逆者サミット。」


ふたご2

「たいがいな年寄りだと思いますが。」


ふたご1

「しかしそんな彼らの前に、先祖がポカホンタスだと言われるブッシュ大統領が現れる!待て次号!」


ふたご2

「ポカホンタス。」


ふたご1

「日本政府が現行の統計法を改正する方針を決めたそうですよ。」


ふたご2
「統計法とは聞きなれない法律ですが。」

ふたご1

「各省庁が取る統計の真実性や体系などを管理する法律です。」


ふたご2

「なんにでもあるものですねえ法律。」


ふたご1
「今回の法改正では、こういう統計の二次利用に関する決まりが定められるそうです。」

ふたご2

「なるほど、せっかくのデータですから有効に利用するというわけですか。」


ふたご1
「たとえば視力検査の視力表に使うとかですね。」

ふたご2
「いやもうちょっとましな利用法があるでしょうが。」

ふたご1
「あなたの視力は、葉タバコ生産量2003年です。」

ふたご2
「5万トンとか読まされてもなあ。」

2月16日、ポカホンタス2。

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