ふたご1 |
「河童のナイル川流れ。」 |
ふたご2 |
「だいぶ長い間流れることになりますね。」 |
ふたご1 |
「韓国では、いじめ対策としていじめられている子供にボディガードを派遣することを決めたそうです。」 |
ふたご2 |
「また思い切った手ですね。」 |
ふたご1 |
「警察や警備会社からやってきたボディガードが、いじめられっ子の周囲をガードし、いじめっ子を発見するというのです。」 |
ふたご2 |
「へえ。」 |
ふたご1 |
「しかしながらいじめというのは陰湿です。普通の先生にすら気づかれないようにしているいじめを、単なる部外者に過ぎないボディガードに果たして発見できるものか。」 |
ふたご2 |
「まあそうですねえ。被害者の証言だけで何とかなる問題ではないですからねえ。」 |
ふたご1 |
「それを警備員や警察官とはいえ、全くの部外者が真実にどこまで迫れるものか。」 |
ふたご2 |
「難しいですねえ。」 |
ふたご1 |
「そういうわけで、いじめっ子ボディガードには、それ専門の訓練を施すべきだと思われます。」 |
ふたご2 |
「専門の訓練ですか。」 |
ふたご1 |
「たとえば、隠された靴をいち早く見つけ出す、靴探し訓練。」 |
ふたご2 |
「古典的ないじめですね。」 |
ふたご1 |
「そしていち早くいじめっ子を見つけ出すプロファイリング訓練。」 |
ふたご2 |
「なかなか難しいですねえ。」 |
ふたご1 |
「それはいじめ問題という大きな問題に従事するわけですから、並大抵の訓練ではつとまりませんよ。」 |
ふたご2 |
「そうかもしれませんがねえ。」 |
ふたご1 |
「時には泥の川を渡り、頭で煉瓦を割ることも必要でしょう。」 |
ふたご2 |
「韓国軍の訓練とかで見た気がしますが。」 |
ふたご1 |
「さらに校舎の壁をよじのぼり、素手で学生服を引き裂く訓練も。」 |
ふたご2 |
「役に立たないと思いますがその訓練。」 |
ふたご1 |
「いじめの形というのは年々変化しています。予断を持って当たると大ケガしますよ。」 |
ふたご2 |
「そうかもしれませんがねえ。」 |
ふたご1 |
「片手で黒板をかつぐ訓練や、教科書を時速160kmで投げられるようになる訓練とか。」 |
ふたご2 |
「そんな無茶苦茶な訓練ばかりしていて大丈夫なんですか。」 |
ふたご1 |
「たまったストレスはいじめで解消するので大丈夫です。」 |
ふたご2 |
「何が大丈夫か。」 |
ふたご1 | 「CIAが戦後の対日工作に関する資料を公開したのですが、その中で協力者とされた児玉誉士夫や辻政信などの人材について役に立たないとの評価を下していたそうです。」 |
ふたご2 |
「へえ。」 |
ふたご1 |
「右翼の大物だった児玉誉士夫や旧陸軍参謀辻政信から情報を得て、対共産圏戦略にあてようとしたのですが、彼らの情報には捏造も多い上にほかの機関にも情報を売ったりするなど、さんざんな結果だったということです。」 |
ふたご2 |
「諜報の世界は狐と狸の化かし合いといいますから。」 |
ふたご1 |
「ちなみに児玉誉士夫はスポーツ新聞、東京スポーツのオーナーだったこともあるそうです。」 |
ふたご2 | 「信用するCIAが悪いですね。」 |
ふたご1 |
「このように、諜報の世界では情報提供者を確保することも大事ですが、その情報提供者をどこまで信用していいかという問題があります。」 |
ふたご2 |
「なかなか一筋縄ではいかない世界ですからね。」 |
ふたご1 |
「金をだまし取られるだけならまだいいですが、偽情報に踊らされて国策を誤った例も数多くあります。」 |
ふたご2 |
「そうなってはたまりませんね。」 |
ふたご1 |
「そういうわけなので、特別に情報提供者が信頼できる情報を、契約通り送ってくれるものかどうか判断できる方法を諜報機関の方々にお教えしましょう。」 |
ふたご2 |
「まあ読んでいるとは思いませんが。」 |
ふたご1 |
「こういう契約をきちんと守らせる方法は古の知恵に学ぶのが一番です。」 |
ふたご2 |
「古。」 |
ふたご1 |
「それは指切りげんまんです。」 |
ふたご2 |
「何の意味があるんですかそれに。」 |
ふたご1 |
「指切りげんまんという作業には、相手の小指とこちらの小指を接触させる必要があります。そこで小指にセンサーを仕込んでおき、嘘発見器の要領で相手の心理状態を見極めるのです。」 |
ふたご2 |
「指切りだけでできるものですかねえ。」 |
ふたご1 |
「そういうわけなので、情報提供者にはヤクザは選べないという副作用もありますが。」 |
ふたご2 |
「気まずくなるからね。」 |
3月2日、このライターのスイッチを押すと針千本が飛び出し、相手に飲ませることができるんだ。 |