ふたご1

「どーもーバンドウイルカでーす。あのねーほんまねー紳助養命酒ええでー。」


ふたご2

「普通のイルカなんですがねえ。」


ふたご1

「ブラジルのリオデジャネイロでは体重測定の問題が起こっているそうです。」


ふたご2
「体重測定?」

ふたご1

「肥満患者に対する胃の縮小手術の前にレントゲン検査をするのですが、リオデジャネイロの病院にある設備では130kgの人までしか検査ができないのだそうです。」


ふたご2

「あれまあ。」


ふたご1

「そこで、体重の重い馬でも検査できる競馬場の設備で検査をするようにしたところ、抗議の声が高まっているというわけです。」


ふたご2
「人を馬扱いするのかと言うことですからね。」
ふたご1

「しかし馬と人の歴史的のつながりがあまりないブラジルだからこのような考え方がされるのだという考え方もあります。」


ふたご2

「どういうことですか。」


ふたご1

「たとえば馬と共に生活するモンゴルの遊牧民の方だったら、馬と同じ環境に置かれてもそれほど違和感を感じないのではないでしょうか。」


ふたご2

「なるほどそういう考え方もできますねえ。」


ふたご1
「ひるがえってみると、ブラジルのサンバカーニバルでも馬は使われません。馬との関わりはたいへん薄いものだと推測されます。」

ふたご2
「根拠はサンバだけですか。」

ふたご1

「後はレントゲン検査だというのも問題があるかもしれませんね。」


ふたご2

「レントゲンのなにが問題ですか。」


ふたご1

「いえレントゲンというよりは別の医療行為だったら抗議もなかったのかと。」


ふたご2

「別の?」


ふたご1

「たとえば出産設備だったら、神様扱いしたということになって、人権問題になることもなかったでしょう。」


ふたご2
「馬小屋であって競馬場ではないですがね。」

ふたご1

「ということはブラジル人は大川慶次郎?」


ふたご2
「いや競馬の神様とは言われてましたがね。」

ふたご1

「競馬協会の取締役室で生まれたら、松下幸之助ですか?」


ふたご2

「それは経営の神様ですよ。」


ふたご1

「競馬場のフォークボール室で生まれたら杉下茂ですか。」


ふたご2
「そんな室を作ったことを先に抗議するべきです。」

ふたご1

「フランスの100年戦争の英雄、ジャンヌ・ダルクですが。」


ふたご2

「はい。」


ふたご1

「そのジャンヌ・ダルクの遺骨と言われるものが鑑定された結果、紀元前5〜6世紀のエジプトのミイラのものであると推定されたそうです。」


ふたご2

「またえらい違いですね。」


ふたご1

「ジャンヌ・ダルクは火刑にされて、灰をセーヌ川に流されたと言われていましたので、そもそも骨があること自体がおかしいとも言われていたのですが。」


ふたご2
「まあジャンヌ・ダルクの人気が高まるとそういうことをする人も出てくるでしょうねえ。」
ふたご1
「ただ、こういうことも考えられます。」
ふたご2

「なんですか。」


ふたご1

「当時のフランスやイギリスでは、『火刑』というのはミイラにすると言うことを意味していたのではないかと。」


ふたご2

「いや、紀元前5〜6世紀っていったら、100年戦争より2000年ぐらい前ですよ。」


ふたご1

「つまり100年戦争も今まで我々が考えていたより2000年ぐらい前だったのではないかと。」


ふたご2

「だいぶめちゃくちゃですよ。」


ふたご1

「つまり100年戦争は紀元前5世紀頃で、フランスは今のエジプトで、火刑というのはミイラを意味する言葉であったというわけです。」


ふたご2
「何一つ納得できませんよ。」

ふたご1

「そうしないとジャンヌ・ダルクの骨がミイラだったことの説明がつかないじゃないですか。」


ふたご2

「骨が偽物だったという説明で十分ですよ。」


ふたご1
「そんなジャンヌ・ダルクの遺骨を冒涜するようなことは私はいえません。」

ふたご2

「だからジャンヌ・ダルクではないというのに。」


ふたご1
「そんなことを言っているとあなたにも降りかかりますよ。」

ふたご2
「なにがですか。」

ふたご1
「ジャンヌ・ダルクの呪いが。」

ふたご2
「だからミイラではないというのに。」

4月6日、フォローミー。

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