「『夜のお菓子』うなぎパイの姉妹品に、『朝のお菓子』すっぽんの郷があるそうですよ。」
「朝からすっぽんはどうかと思いますが。」
「ニュージーランドの乳業会社が、低脂肪乳を出す牛の開発に取り組んでいるそうです。」
「昨今はダイエットブームで、低カロリーのものが求められているのですが、低脂肪乳の加工には手間隙がかかります。」
「天然の牛乳から脂肪を取るわけですからね。」
「だったら最初から脂肪分を出さない牛を作ってしまえば手間も省けるというわけです。」
「こういう技術が発達していくと、さらにいろいろな牛が出てくるのでしょう。」
「そうでしょうねえ。」
「たとえばカルシウム分が多い牛乳を出す牛とか。」
「ありそうですね。」
「もはや乳牛ですらないですねえ。」
「赤い色のついた牛乳を出すとか。」
「できるんですかそんなことが。」
「赤い汗をかくというカバの技術を応用するのです。」
「応用できるのかそれは。」
「それができたら青い牛乳や黄色い牛乳も簡単にできるでしょう。」
「そしてその色とりどりの牛乳を使って絵を描く牛まで現れ。」
「そうなると牛の模様も白黒ではすまなくなるでしょう。」
「なりますか。」
「絵を描くという色彩感覚を手に入れた今、白黒だけで済ますというのは、牛の美意識が許さないでしょう。」
「そして牛印象派や牛キュビズムや牛萌え絵ブームなどさまざまな絵が牛の体に描かれ出し。」
「萌えるのか牛。」
「そして一見すると写真と見まごうほどの絵を牛の体に描く芸術家牛もあらわれる始末。」
「色はいいとして、何を使ってそんな絵を描くのか牛。」
「そして見た感じでは景色か牛か見分けがつかなくなり、完全に風景に溶け込んでしまう。そんな日々がしばらく続いた後…ふと人々が気づくと、牛が、本当にそこからいなくなっているのです。」
「まずカラー牛乳を追い求めるのかどうか確認してから鳴らしてください。」
「経済同友会が、選挙期間中、テレビによる党首討論を提言したそうです。」
「海外ではよくありますけどね。」
「有名なテレビ討論では、ケネディとニクソンが大統領選で激突した際のが有名ですね。」
「最初のテレビ討論でしたか。」
「この時、メーキャップもしないで、しかも怪我をしていたために顔色が悪かったニクソンが敗北するということがありました。」
「そうです。もしテレビ討論が導入されれば、これからテレビの特性を理解した政治家が有利になるわけです。」
「なるほど。」
「ありますね。」
「そこで、相手が顔に細かいしましまのしわを作ってしまうような質問をできる政治家が有利になるわけです。」
「相手の顔を激しく点滅させる質問をした政治家はさらに有利！」
6月1日、阪神ファン票の獲得に有利しましま。
