「パイレーツ・オブ・愛知パン！」

「いわゆる小倉トーストですか。」

「カナダの空港では治安維持措置が見直されることになったそうですよ。」

「アメリカの同時多発テロ以来、空港の警戒措置が厳しくなっていたのですが、さすがに厳しすぎたということで緩和されるのです。」

「でも厳しいに越したことはないと思いますがねえ。」

「ですがカナダの措置はちょっと厳しすぎました。」

「たとえば会話に『爆弾』とか『銃』という単語が出てきただけで通報の対象となっていました。」

「それだけでですか。」

「さすがにそういうことでいちいち警察が出てくるのも問題です。」

「まあそれにテロリストがわざわざそう言うことを空港で言うかどうかという問題もありそうですが。」

「直接的ですか。」

「たとえば『爆弾が中に入っているからスーツケースをよく調べたほうがいい』とか。」

「それは直接的ですね。」

「『３２Ｆの座席の客がマシンガンを持っている』とか 」

「それは迷惑ですね。」

「一方で、『ハーイ！ジャック！』等の発言にも警告が加えられるそうです。」

「しかし緩和されたと言っても、何が危険な発言かどうかは職員の裁量に任せられるのです。」

「というわけなので、これからカナダの空港にしゃべりに行く人のために何の話をしたら危険かをお教えいたしましょう。」

「カナダに行く目的はしゃべりじゃないとはおもいますが。」

「たとえば『この水を一滴一滴飛行機にたらしつづければ、やがて機体に穴が開くであろう』これはアウトです。」

「さらに『この高度一万フィートの飛行機中で修行することで、驚異的な破壊力を身につけ、飛行機撃墜拳をマスターしてやるぜ！』もアウトです。」

「飛行時間ですますとは修行をなめすぎですね。」

「そして『このエコノミークラスの席で水分をとらずに座り続けることで血栓を作り、それをものすごい勢いで発射してパイロットの息の根を止めてやるぜ。』これもアウトです。」

「その前に自分の息の根が止まりそうですが。」

「『こんな鉄のかたまりが空を飛ぶなんて信じられない』これもアウトです。」

「だからなぜ。」

「『この世に魔法なんて存在するわけが無いじゃないか』これもアウトです。」

「なぜだと言ってるんだが。」

「教育問題がいろいろと話題になっている世の中ですが。」

「はい。」

「イギリスでは中学で教えるべき歴史上の人物のリストから、チャーチルが外れたとして問題になっているそうです。」

「ほかにもヒトラーやガンジーやスターリンもはずれてしまったそうです。」

「またどえらい歴史上の人物ばかりですが。」

「まあ学校の限られた時間内で教えるのですから、ちょっと省略しなければなら内のはやむを得ないのかも知れません。」

「しかし今あげられた人物抜きで歴史を教えるのも難しそうですが。」

「ですので『およそ政治家』で代用して教育を。」

7月13日、ゆとりイギリス料理。

SAKANAFISHホームへ

過去のふたご対談