ふたご1

「パイレーツ・オブ・味見パン!」


ふたご2

「海賊に味見されてもねえ。」


ふたご1

「欧州宇宙機構が国際宇宙ステーションで宇宙飛行士に聞かせたい曲10曲を選出したそうです。」


ふたご2
「はあ。」

ふたご1

「ヒア・カムズ・ザ・サン(ビートルズ) 、カム・フライ・ウィズ・ミー(フランク・シナトラ) 、ロケット・マン(エルトン・ジョン) 、アップ・ウェア・ウィー・ビロング(ジョー・コッカー&ジェニファー・ウォーンズ) 、イマジン(ジョン・レノン) 、フラッシュダンス〜ワット・ア・フィーリング(アイリーン・キャラ) 、ウォーク・オブ・ライフ(ダイアー・ストレイツ) 、フライ(セリーヌ・ディオン) 、ロッキン・オールオーバー・ザ・ワールド(ステイタス・クォー) 、アイ・ビリーブ・アイ・キャン・フライ(R・ケリー)となったそうです。 」


ふたご2

「宇宙にちなんでいるような曲ばかりですね。」


ふたご1

「そうなんですよそこです。」


ふたご2
「そこでしたか。」
ふたご1

「よく考えてみてください。通勤・通学時に電車に乗っている時に、電車の音楽を聴きたいと思いますか?」


ふたご2

「まあそれ以前に電車の音楽というのがわからないですが。」


ふたご1
「音楽というのは気分転換のために聞くものでもあるわけです。宇宙飛行士も気分転換したい時があるはず。そんなときに宇宙の曲を聴いて気分転換ができますか?」
ふたご2
「まあそういえばそうかもしれませんが。」
ふたご1

「そんなときに宇宙の曲を聴くような人間はよほど宇宙に深い関心のある人間だけです。」


ふたご2

「そういう人が宇宙飛行士になるんじゃないんですか。」


ふたご1
「そこで宇宙飛行士にふさわしい気分転換の曲を新たに考えました。」

ふたご2

「なんですか。」


ふたご1

「まずは文部省唱歌から『海』。」


ふたご2

「海は広いな大きいなって、それより大きい宇宙にいるんですが。」


ふたご1

「いえ、
『松原遠く消ゆるところ、
白帆の影は浮かぶ。
干網濱に高くして、
かもめは低く波に飛ぶ。
見よ、晝の海。
見よ、晝の海。』
の方の海です 」


ふたご2

「そのほうの海はまったくわかりませんが。」


ふたご1

「広くて大きいのは『うみ』です。こちらは大正2年に尋常小学唱歌として採用されたものです。」


ふたご2
「21世紀の宇宙飛行士がそんな古い歌を知ってると思いますか。」

ふたご1

「そこです。」


ふたご2
「またそこですか。」

ふたご1

「欧州宇宙機構が選んだ10曲というのは世界的に有名な曲です。」


ふたご2

「そりゃそうです。」


ふたご1

「ですが、知らない人も当然いるわけです。」


ふたご2
「まあ音楽に興味がなかったりするとね。」

ふたご1

「そうすると宇宙飛行士の間で『あいつはこの曲を知らない。物知らずだ。』というようにバカにする風潮が起きてしまいかねません。」


ふたご2

「はあ。」


ふたご1

「その点文部唱歌『海』なら、誰も知らないから『知らない曲だなあ。』『俺も知らないよ。』『私も知らないわ。』『おいどんも知らんでごわす。』とみんなの心が一つになるのです!」


ふたご2

「なるのかなあ。」


ふたご1

「さあ、宇宙ステーションの宇宙飛行士のためにみんなで、誰もが知らない曲や読めない本や食えない料理を贈りましょう!」


ふたご2
「完全に嫌がらせだと思いますが。」
ふたご1
「富山県と農林水産省の研究機関が共同で新しいネギを開発したそうです。」
ふたご2

「ネギですか。」


ふたご1

「従来品種の三分の二の長さというネギなのです。」


ふたご2

「短いんですか。」


ふたご1

「昔のドラマでは、買い物帰りの女性は茶色い紙袋にフランスパンとネギを入れていたものでした。」


ふたご2

「トレンディドラマとかの時代ですね。」


ふたご1

「しかしこのネギが普及すると、袋からはみ出すのはフランスパンだけに。」


ふたご2
「ネギが短いですからね。」

ふたご1

「ということはネギをはみ出させるためには袋を小さくする必要があるのです。」


ふたご2

「はみ出させる必要はあるんですか。」


ふたご1

「しかし袋が小さくなると、フランスパンは長すぎて全体のバランスが崩れてしまいます。」


ふたご2

「そりゃそうなりますが。」


ふたご1

「これからの課題としてはフランスパン短縮技術の開発が急務となるのでしょう。」


ふたご2
「だからその先にある目的はなんだ。」

7月6日、ポロネギ方面軍。

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