ふたご1

「私たちは、モントリオールオリンピックを応援します!」


ふたご2

「いまさら応援されても困ります。」


ふたご1

「高知県立坂本龍馬記念館がネット上で坂本龍馬検定を行うそうです。」


ふたご2
「人気がありますからね。」

ふたご1

「たとえば坂本龍馬が日本で初めて行ったとされる旅行は何?」


ふたご2

「新婚旅行ですね。」


ふたご1

「坂本龍馬が足にはいている、牛や豚の皮をなめして作られたものは何?」


ふたご2
「…靴ですかねえ。」
ふたご1

「坂本龍馬が主に食べていた、イネ科の一年草を釜と呼ばれる炊事具で作られる、ほかほかなものと言えば?」


ふたご2

「…ご飯ですか。」


ふたご1

「このような、坂本龍馬に関する様々な問題が出題されるのです。」


ふたご2

「そんな問題ではないことを切に願いますが。」


ふたご1

「こういった取り組みが他の様々な記念館で行われるといいですね。」


ふたご2

「そうですねえ。」


ふたご1

「たとえば手塚治虫記念館では手塚治虫検定をするとか。」


ふたご2

「いいですねそれは。」


ふたご1

「妖怪に奪われた体を取り戻そうとする剣士、百鬼丸の活躍を描いた作品、「どろろ」。百鬼丸が自分の腕を取り戻し、今まで使っていた義手を埋めた時に言った言葉は『手の塚だから』、何?」


ふたご2

「…『手塚』ですかねえ…。」


ふたご1

「このような様々な知識を問う問題が続々と出されるのです。」


ふたご2

「問題選定の基準を問いたいところですが。」


ふたご1

「さらにこういう企画を集めた、検定記念館の創立もゆくゆくは目指したいところです。」


ふたご2
「検定記念館?」

ふたご1

「各種検定の歴史や何やらを集めた記念館です。」


ふたご2

「まあ検定というのも歴史はあるでしょうが。」


ふたご1

「最初の検定とされる、『木になっている実を食べるようにすすめられました。あなたは食べますか?』というエデンの園検定から収録。」


ふたご2

「検定だったんですかあれは。」


ふたご1

「そのほかにもいろいろ隠れた検定がありましたからね。」


ふたご2

「そうなんですか。」


ふたご1

「たとえば本能寺の変です。」


ふたご2

「変?」


ふたご1

「あの事件も気晴らしに謀反人検定をうけた明智光秀がたまたま一級を取ってしまったために起こったのです。」


ふたご2

「なんだその検定は。」


ふたご1

「『寺にわずかな手勢とともに主君がいます。あなた以外のおもな軍勢は遠くにいてすぐ帰ってこれません。あなたはどうしますか?』」


ふたご2

「ピンポイントな検定だなあ。」


ふたご1
「しかし『謀反人を討ち取って後継者争いでトップに検定』をとっていた羽柴秀吉にあえなく討ち取られてしまうのです。」
ふたご2

「もっとピンポイントな検定が出た。」


ふたご1

「しかし、『我慢強い人検定』をとっていた徳川家康に天下は渡ってしまうのですが。」


ふたご2

「検定されてもなあ。」


ふたご1

「こんな検定をたくさん収蔵する検定記念館。」


ふたご2

「やだなあ。」


ふたご1

「これらの検定を受けてあなたも明日から『謀反人』や『謀反人を討ち取って後継者争いでトップ』や『我慢強い人』に!」


ふたご2
「なられてもなあ。」

ふたご1

「そしてゆくゆくは『謀反人』や『謀反人を討ち取って後継者争いでトップ』や『我慢強い人』のトップを極めて、自分自身の記念館を!」


ふたご2

「『謀反人を討ち取って後継者争いでトップ』のトップといわれてもなあ。」


ふたご1

「そしてこの記念館で行う検定がまた、検定記念館に帰ってくるわけです。」


ふたご2

「なんだかなあ。」


ふたご1

「このように、見返りを期待せずに相手に情けを掛けることを、『情けは人のためならず』と言いますが、では、人という字は人が支え合って出来ているのだという説や、水からは死なないことを宣言する福岡県出身の俳優は誰でしょう?」


ふたご2
「帰ってくる方法が下手すぎますよ。」

4月11日、リュウヘイキネン。

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