ふたご1

「たけやぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶやけた」


ふたご2

「果たして回文なのかそうでないのか。」


ふたご1

「いろいろと怖い想いをすることのある世の中ですが。」


ふたご2

「まあありますね。」


ふたご1

「その怖い想いを全部覚えているかというとそうでもないわけです。」


ふたご2

「まあそうですね。」


ふたご1

「これは、脳のシステムにより怖い想いをしたことを忘れるようにしているのです。」


ふたご2

「そうなんですか。」


ふたご1

「短期記憶を司る脳の海馬という部分があるのですが、海馬の新陳代謝を活発にすることで、脳の奥底に恐怖の記憶をしまいこむようにしているのだそうです。」


ふたご2

「奥底にしまうんですか。」


ふたご1

「新陳代謝が活発でないと、海馬にいつまでも記憶が残り、すぐにフラッシュバックしてしまうのだそうです。」


ふたご2

「意外と物理的な手段が使われているんですねえ。」


ふたご1

「この仕組みは古くはいろいろなもので利用されていたのですが、現在では忘れられています。」


ふたご2

「知られていたんですか。」


ふたご1

「たとえば忍者です。」


ふたご2

「忍者が。」


ふたご1

「忍者の分身の術というのをごぞんじですか。」


ふたご2

「はあ。」


ふたご1

「あれは、見ている人の海馬の新陳代謝を極限まで下げ、直前に見た映像の記憶をそのまま留めさせているために、以前の映像が残って見えるのです。 」


ふたご2

「これはまたずいぶんとうさんくさい。」


ふたご1

「寿司も最初に醤油を飲んで、その後に海馬の新陳代謝を遅らせることで、醤油の味と寿司の味を同時に感じることができたといいます。」


ふたご2

「醤油かけて食えよ。」

ふたご1

「それ以前は米を食べてから水を飲み、酢を飲んでから生魚を食べていたというのですから、人類の能力も退化したものです。」


ふたご2

「それが進化した人類の姿なら進化しない方がましです。」


ふたご1

「台湾の国防軍CMが問題になっているそうです。」


ふたご2

「CMですか。」


ふたご1

「国防軍入隊募集のCMなのですが、あまりに荒唐無稽すぎるとしてお蔵入りになってしまったそうです。」


ふたご2

「荒唐無稽ってどうなんですか。」


ふたご1

「報道された範囲では、コンピューターグラフィックを多用して、まるでトランスフォーマーのような映像だったそうです。」


ふたご2

「それはやりすぎかもしれません。」


ふたご1

「やはり中華民国軍のエンブレムがひっくり返って、人民解放軍のエンブレムが出て来るという演出はやりすぎですね。」


ふたご2

「それはアニメ版のトランスフォーマーでは。」


ふたご1

「しかしまだ戦車や戦闘機が変形するご時世ではないので、トランスフォーマーはやりすぎかもしれません。」


ふたご2

「まあそうですね。」


ふたご1

「軍事関係にはリアリズムが求められますから、あまり過度な幻想を与えないような映画をモチーフにしてCMを作った方がいいと思います。」


ふたご2

「モチーフにはしていいんですか。」


ふたご1

「まず、敵が攻めてきます。」


ふたご2

「戦争映画はそのまますぎますねえ。」


ふたご1

「敵は平和な日常を壊して大騒ぎ。止めようとする妹夫婦の言うことも聞きません。」


ふたご2

「妹夫婦?」


ふたご1

「するとそこに女性が登場。」


ふたご2
「女性?」

ふたご1

「敵は女性に想いを告げようとしますが、なかなかうまくいきません。」


ふたご2

「おい。」


ふたご1

「そうこうするうちに女性にふられて敵はまた旅に出かけるわけです。」


ふたご2

「寅さんじゃないか。」


ふたご1

「そこで大きく『蛾次郎募集』の文字が。」


ふたご2
「募集するな。」

11月13日、アフロは地毛ではなくカツラ

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