ふたご1 |
「NASAのスペースシャトルをバーナーであぶって怒られた話。『なさばなー』」 |
ふたご2 |
「怒られるだけですんだという点では『ありえない話』ですが。」 |
ふたご1 |
「イギリスのリバプールの大学ですが。」 |
ふたご2 |
「はあ。」 |
ふたご1 |
「新しい修士課程を設立したそうです。」 |
ふたご2 |
「何とか修士と名乗れるわけですね。」 |
ふたご1 |
「それがビートルズ修士だということです。」 |
ふたご2 |
「ビートルズのみですか。」 |
ふたご1 |
「リバプールといえばビートルズの出身地、ビートルズの出身地といえばリバプールです。そういった関連性からも、大学ではビートルズの修士課程を作ることになったのでしょう。」 |
ふたご2 |
「でもビートルズだけでそんなに専門的な学問とかできるんですか?」 |
ふたご1 |
「ビートルズ自体だけではなく、ビートルズを生みだした戦後の音楽界の状況、またビートルズが与えた影響なども対象なので、結構範囲は広いです。」 |
ふたご2 |
「そう考えると広いかもしれませんねえ。」 |
ふたご1 |
「日本にもビートルズマニアが多いですから、ぜひそうした方はリバプール・ホープ大学に行って、リンゴ・スター修士の称号を獲得してみたらどうでしょうか。」 |
ふたご2 |
「なんでリンゴ・スター限定なんだ。」 |
ふたご1 |
「これだけ広大な分野を扱うビートルズ学です。やがて細分化されるのも間違いありません。ですからジョン・レノン修士やジョン・レノンに似た人修士やジョン・レノンの眼鏡修士など、どんどん修士号も細分化されていくでしょう。」 |
ふたご2 |
「すでにビートルズから離れている気がして仕方ないですが。」 |
ふたご1 |
「そしてゆくゆくは、日本でも『ずうとるび』学の修士課程を設立!」 |
ふたご2 |
「何を学ぶことがあるのか。」 |
ふたご1 |
「座布団の配り方や、座布団の取り上げ方、子だくさんキャラだけどもうそろそろ子供もかなり大きいのではといった考察を行います。」 |
ふたご2 |
「完全に山田隆夫学になってますが。」 |
ふたご1 |
「最近導入が計画されたりしている電子投票システムですが。」 |
ふたご2 |
「はい。」 |
ふたご1 |
「ドイツの連邦憲法裁判所では、現在の電子投票システムは違憲であると判決が下ったそうです。」 |
ふたご2 |
「なんでまた。」 |
ふたご1 |
「ドイツの憲法では、投票者に特別な知識がなくても投票を理解して確認できるシステムでなければならないと定めているそうです。」 |
ふたご2 |
「なるほど。」 |
ふたご1 |
「ですからコンピューター業界ももう少しわかりやすくする必要があります。」 |
ふたご2 |
「そうですね。」 |
ふたご1 |
「コンピューターのシステムを知らない人でも、誰に投票したかわかり、そして投票の秘密が守られていることを確信させ、間違いなく集計所に送ってくれるシステムです。」 |
ふたご2 |
「そういうのができれば電子投票もできるようになるわけですね。」 |
ふたご1 | 「つまり、必ず秘密を守り、任務を遂行する存在を電子の力で具現化すればよいのです。」 |
ふたご2 |
「そんな存在があるんですか。」 |
ふたご1 |
「あります。それが、忍者です。」 |
ふたご2 |
「ニンジャ?」 |
ふたご1 |
「日本の忍者は映画などで世界中に知られ、任務のために命をかけることは有名です。ですから電子の力で忍者を生みだすのです。」 |
ふたご2 | 「おっしゃる意味が全く伝わってきませんが。」 |
ふたご1 |
「なぜ、コンピューターのシステムを知らない人が、コンピューターによる電子投票に不安を覚えるか。それはコンピューターのシステムがよくわからないからです。よくわからないシステムで、投票の秘密が守られて間違いなく届くんだよ、と言われても不信はなくなりません。」 |
ふたご2 |
「まあそうかもしれませんが。」 |
ふたご1 |
「その点、昔の忍者漫画をごらんなさい。彼らが超人間的な力を発揮しても、読者は全く不自然に思いません。」 |
ふたご2 |
「全くかなあ。」 |
ふたご1 |
「それは、彼らが厳しい修業をしているという理由付けがあるからです。厳しい修業をしているのだから超人的な力を発揮しても不思議に思わないのです。」 |
ふたご2 |
「そうなのかなあ。」 |
ふたご1 |
「ですから有権者の方にも、電子投票のシステムがすごく修業をしているのだというところを見せつけるのです。」 |
ふたご2 |
「はあ?」 |
ふたご1 |
「たとえば、朝起きると町を走っている電子投票システムと出会います。」 |
ふたご2 |
「投票システム?」 |
ふたご1 |
「その投票システムが毎朝牛乳や新聞を配達している姿を見れば、『あの電子投票システムが悪いことをするとは思えない』という信頼感が住民たちの間で醸成されるではないですか。」 |
ふたご2 |
「それは修業ではなく、生活を助けるまじめな勤労少年です。」 |
3月6日、雨の日に子犬を拾う電子投票システム。 |