ふたご1

「みんな!お花見には行ったかな?イカを桜の木の下に埋めたかな?」


ふたご2

「そんな風習を行うのはお花見ではないと思いますが。」


ふたご1

「アメリカでオバマ大統領の政策に対する反対運動が起きているそうです。」


ふたご2
「まあ民主主義の国ですから。」

ふたご1

「その時に、ホワイトハウスにティーバッグを投げ込む抗議活動が行われたそうです。」


ふたご2

「なんでまたティーバッグを。」


ふたご1

「まだアメリカがイギリスから独立していない頃、ボストン茶会事件という事件がありまして、抗議のために紅茶を海に投げ入れたといいます。」


ふたご2
「なるほど、それになぞらえたのですか。」
ふたご1

「このように昔の出来事になぞらえると、抗議活動も格調高いものとなり、賛同者もふえるのではないかと当局も語っております。」


ふたご2

「誰だ当局って。」


ふたご1

「以前ブッシュ大統領(父)への抗議としてブロッコリーが贈られるという抗議活動がありましたが、これもルイジアナブロッコリー会事件をなぞったものであると当局は見ております。」


ふたご2

「どんか会だブロッコリー会。」


ふたご1

「ですから日本で抗議したいと考える方も、日本の故事をなぞって抗議されてはいかがでしょうか。」


ふたご2

「故事ってなんですか。」


ふたご1

「たとえば、日本の平安時代でも、国司に対して反発する人々が、屋敷に訪れて投げ込むと言うことがありましたし。」


ふたご2

「なにをですか。」


ふたご1

「砂とか土です。」


ふたご2

「どこに趣があるんだ。」


ふたご1

「どんなに文明が発達しても、人は土から離れては生きられないのよっ!」


ふたご2

「黙れっ!」


ふたご1

「他にも北条政子と源頼朝の趣深い話が。」


ふたご2

「あるんですか?」

ふたご1

「ある時、頼朝は浮気をしました。これに心を痛めた妻の政子は、」


ふたご2

「何を。」


ふたご1

「浮気相手の家を破壊しました。」


ふたご2

「趣があるかっ。」


ふたご1

「そして、安土桃山時代。ある時、織田信長の行動を見かねた明智光秀は抗議のため」


ふたご2

「……。」


ふたご1

「信長の泊まるお寺を燃やしました。」


ふたご2

「お前は趣をなんだと思っているのだ。」


ふたご1

「つまりこうした日本の歴史に学び。」


ふたご2

「学ぶな学ぶな。」


ふたご1

「抗議の際には土を投げ入れ、そして燃えやすいように壊し、火をつけて、」


ふたご2

「暴動という言葉しか浮かびませんが。」


ふたご1

「すると!その後に投げ入れた土が見事な焼き物になっているのです!」


ふたご2

「おおっ!」


ふたご1

「そしてその焼き物をパリーン!」


ふたご2

「何をするっ!」


ふたご1

「よいか…、形あるものはいずれ壊れるのだ…。」


ふたご2

「100%お前のせいだ。」


ふたご1

「西宮市役所で大変なものが見つかったそうです。」


ふたご2
「なんですか。」

ふたご1

「建設されてから21年以上、一度も使われていない開かずのトイレです。」


ふたご2

「なんでまた。」


ふたご1

「VIP用に用意したトイレなのですが、VIPの方も利用した形跡がないとか。」


ふたご2

「無駄トイレですね。」


ふたご1

「このため、トイレをさがすVIPの方が廊下で悲劇的な結末を迎えることも多かったとか。」


ふたご2
「一般用を使わせてやれよVIPに。」

4月17日、民族の悲劇果てしなく。

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