ふたご1 |
「ドラえもーん、ジャイアンがまたいじめるんだよー。何かいい料理出してよー。」 |
ふたご2 |
「山岡的解決を目指すな。」 |
ふたご1 |
「政治家の資質が問われています。」 |
ふたご2 |
「誰ですか。」 |
ふたご1 |
「ブラジルの政治家のフランシスコ・オリベイラさんです。」
|
ふたご2 |
「まったく知りませんが。」 |
ふたご1 |
「しかし、ブラジルでは知らない人がいないほどの方です。」 |
ふたご2 |
「そんなに有名な政治家なのですか。」 |
ふたご1 |
「というか有名なのは政治家だからではなくて、もともと人気コメディアンだったからなのです。」 |
ふたご2 |
「なるほどタレント議員ですか。」 |
ふたご1 |
「しかしながらオリベイラさんには重大な疑惑が持ち上がりまして。」 |
ふたご2 |
「なんですか。」 |
ふたご1 |
「字の読み書きが出来ないのではないかということです。」 |
ふたご2 |
「ええ。」 |
ふたご1 |
「しかもブラジルでは議員になるためには、字の読み書きが出来ることが必要だと、法律で定められています。」 |
ふたご2 |
「当たり前じゃないんですかねえ。」 |
ふたご1 |
「そんなわけでオリベイラさんは読み書きテストをうけることとなり、失敗すれば失職することとなりました。」 |
ふたご2 |
「まあ読み書きが出来ないと政治家は困りますよねえ。」 |
ふたご1 |
「しかしはたしてそうでしょうか。」 |
ふたご2 |
「そうじゃないんですか。」 |
ふたご1 |
「たとえば東ローマ皇帝のユスティヌス1世や、神聖ローマ皇帝コンラート2世などはまったく読み書きが出来ませんでしたが、特に問題があったわけではありません。」 |
ふたご2 |
「はあそうかもしれませんが。」 |
ふたご1 |
「一方で中国の科挙や近代の大学などで優秀な成績を修めた人が必ずしも優秀な政治家となったとは限りません。」 |
ふたご2 |
「まあそれはそうですが。」 |
ふたご1 |
「従って読み書きが政治家の資質として本当に必要だとは言えないのです。」 |
ふたご2 |
「そうなんですかねえ。」 |
ふたご1 |
「それよりもどうせテストするなら、もっと重要な点をテストした方がいいです。」 |
ふたご2 |
「なんですか。」 |
ふたご1 |
「政治家というものは、個々の事象に精通していることよりも、情報を適切に分析して決断を下すことの方が重要です。」 |
ふたご2 |
「そうかもしれませんが。」 |
ふたご1 | 「ですから、分析力と決断力を証明できるテストが必要なわけです。」 |
ふたご2 |
「はあ、それはどういうテストですか。」 |
ふたご1 |
「ヒヨコのオスメス鑑定士試験です。」 |
ふたご2 |
「は。」 |
ふたご1 |
「ヒヨコを瞬時に判別し、次々とオスメスに仕分けていく能力、これこそが政治家に求められる判断力と決断力のたまものではないでしょうか。」 |
ふたご2 | 「判断力はともかく決断力はどうか。」 |
ふたご1 |
「歴史上の名政治家の大半がヒヨコのオスメスを瞬時に判断できたという説もあります。」 |
ふたご2 |
「今作った説でしょう。」 |
ふたご1 |
「ほかにもテストがあります。」 |
ふたご2 |
「今度はなんですか。」 |
ふたご1 |
「これも次々に押し寄せる政治的難題を、適切な時期に決断しなければならない政治家にぴったりです。」 |
ふたご2 |
「なんですか。」 |
ふたご1 |
「わんこそばです。」 |
ふたご2 |
「わんこ。」 |
ふたご1 |
「次々に押し寄せるそば、そして自らの満腹状況を適切に判断し、適当な時期におわんの蓋を閉じる…。まさに政治家として必要な技量の全てが詰め込まれています。」 |
ふたご2 |
「わんこにか。」 |
ふたご1 |
「有名な政治家の大半が、自らが満腹であると見極めてからふたを置いたという説もとなえられています。」 |
ふたご2 |
「政治家じゃなくてもです。」 |
11月12日、おなかがいっぱいなら、ふたをとじよう! |