ふたご1

「虎だ、虎だ、お前は虎となるとだ!」


ふたご2

「猛獣と練り物。」


ふたご1

「みなさん、コンピューターって知ってますか?」


ふたご2

「どついたろか。」


ふたご1

「最近は、『だが、日本では二番目だな』という大臣の発言で有名になったスーパーコンピューター事業ですが。」


ふたご2

「最近の大臣はズバッと参上したりしませんよ。」


ふたご1

「しかしながらコンピューターには大きな問題点があります。」


ふたご2

「なんですか。」


ふたご1

「それは熱です。」


ふたご2

「ああ、パソコンとかも夏になると熱くなりますねえ。」


ふたご1

「それがスーパーコンピューターともなれば、暑さもスーパーになること間違いなしです。」


ふたご2

「まあそうですねえ。」


ふたご1

「しかしそれを冷やすためのクーラーなどの電気代もバカになりません。」


ふたご2

「そうですねえ。」


ふたご1

「そんなわけで、東京工業大学では、新たなコンピューター冷却法を開発することになりました。」


ふたご2

「なんですか。」


ふたご1

「熱いものを冷やすためには、冷たいところのものを使うのです。」


ふたご2

「冷たいところ?」


ふたご1

「そう、寒いところの空気や地下水などを用いてパソコンを冷やすのです。」


ふたご2

「寒いところの空気ですか。」


ふたご1

「東京工業大学は北海道大学の敷地にコンピューターを置くことで、冷やそうというのです。」


ふたご2

「なるほど。」

ふたご1

「ということはですよ。」


ふたご2

「なんですか。」


ふたご1

「将来、スーパーコンピューターの開発には寒冷地が有利になるということです。」


ふたご2

「まあ冷却の問題を考えたらそうかもしれません。」


ふたご1

「赤道直下の国などは苦戦しそうです。」


ふたご2

「まあそうですねえ。」


ふたご1

「しかしそういった国では、高い山の上にコンピューターを置くことで冷却するようになるのでしょう。」


ふたご2

「たしかに高いところは温度が低いですからね。」


ふたご1

「しかし、山もないようなシンガポールやアラブ首長国連邦ではそういうわけにもいきません。」


ふたご2

「そうですねえ。」


ふたご1

「そこで、アラブ首長国連邦といえばドバイ、ドバイといえば高いビルです。」


ふたご2

「え。」


ふたご1

「高い高いビルを造って、その上にコンピューターを置くのです。」


ふたご2

「なるほどそれで冷やすと。」


ふたご1

「世界一のビルと世界一のコンピューター、両方を目指せて一石二鳥です。」


ふたご2

「いやそれはどうかと。」


ふたご1

「なぜですか。」


ふたご2

「世界一高いビルぐらいの高さでは温度はそんなに変わりませんよ。」


ふたご1

「もちろんそれぐらいは考慮の上です。」


ふたご2
「じゃあなんのために高いビルを。」

ふたご1

「なんのためにコンピューターにはいっぱいケーブルやコードがついていると思ってるんですか。」


ふたご2

「コード?」


ふたご1

「そう、このコードの片方を持って、コンピューターをビルのてっぺんから落とし、その時の風圧で冷やすのです!」


ふたご2

「そんな用途のコードじゃねえ!」


ふたご1

「もちろんそれを知っているコード関係者も冷や汗のかき通しで冷却されます。」


ふたご2
「まず止める勇気を持って欲しかった。」

1月14日、コード♪ないとどうなるのか〜♪

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