凶器が見つからないという話ですが、那菜香さんが堂々と日本刀を持ち込んでいるではないですか。だから犯人は那菜香さんである・・・と考えるのは早計でしょう。世界の中でも優秀な日本警察がそんなものを見逃すはずがありません。きっとあれはスポーツチャンバラで使われるエアーソフト剣(長剣)だったのでしょう。
それはさておき。
まず私は「ビーンズケーキランド」という名前に注目しました。この名前に何か秘密があるに違いありません。
これを並べ替えれば…
「ドーキ、ケンランビーズ」
これは…! ケンランなビーズといえばCDが売れに売れて豪華絢爛な生活をしているB’zのことでしょう。つまりB’zとの結婚を反対されたことが殺人の動機…ということは犯人は長女の里佳子さんです。しかし凶器は一体どこに?彼女が結婚するのは稲葉なのか松本なのか?推理はそこで行き詰ってしまい、私はこの推理を捨てざるを得ませんでした。
次に私は三人が持っていた「ロープ・毒薬・ミサイル」に注目しました。ここにこそ真実があるはずです。
これをアナグラムすれば…
「毒味プロ、クール嫌さ」
これです!これこそが真実だったのです! つまり、液体窒素(−196℃)で凍らせたクール豆腐の毒味に嫌気がさしたことが動機だったのです。これなら凶器の問題も同時に解決します。液体窒素で凍らせたバナナで釘を打つ光景を皆さんも一度は見たことがあるでしょう。つまり凶器はクール豆腐…凍らせた上で刃物のようにとがらせた豆腐で被害者を刺殺したのでしょう。翌日死体が発見されるころにはクール豆腐は完全に溶けてしまって現場にあった豆腐と見分けがつかなくなってしまったのです。ああ!何と完璧な推理でしょう。あとは「毒味プロ」が誰なのかを暴くのみです。
最後に私が注目したのは不可解な死の状況です。被害者は豆腐に頭を突っ込んで逆さまになった状態で発見されました。これは何かのメッセージに違いありません。被害者の名前「鮫代」を逆さにして頭文字を隠すと…
「よめ」
そうです。犯人は長男・貴之の嫁だったのです。毒味と称してクール豆腐を無理やり食べさせる陰湿な嫁いびりに耐え切れなくなって殺人を犯してしまったのでしょう。嫁・姑間の諍いがこの悲劇を生んだのです…。
(評)
長文の推理ありがとうございます。伊豆大島の名産クール豆腐に目をつけられたのはたいへんよい着眼点です。
しかし、クール豆腐の通常の色は鬱金色。現場の赤い豆腐と混じっていれば怪しまれるのは当然です。
赤いクール豆腐の開発にさる日本人研究者が成功したという話もありますが、まだ実験室から外に出せる
レベルではないとのことです。犯人はこの技術を知っていたのでしょうか。
ちなみに那菜香さんが持っている刀は正真正銘日本刀ですが、 実際の戦場では刀は斬ったり刺したりするのでは
なく、馬上の人間を叩き落すのにつかわれる用途が多かったそうです。刺すのは主に槍がつかわれていました。
槍を持っているのであれば捜査線上にも浮かんできたのですが。