これはいわゆる漫画的表現で、何かひらめいた時に頭に電球が出るようなものです。
生育段階のチキン・ジョージを発見した繁野博士の同僚が三段階にわたって驚くようなものです。
しかし、漫画的表現にも一分の理はあるものです。
頭をぶつけた時に星がぐるぐる回るという表現は、頭をぶつけた時に一瞬白い閃光がみえるということが
もととなっています。
つまり、感電した際には落ちついてみれば何かが見えるのです。
平家物語にはこんな話があります。
平治の乱に敗れ、伊豆の蛭が小島に流された源頼朝のもとに、怪僧、文覚が訪れます。
文覚は、頼朝に平氏を討ち、父親の仇をとるように説得します。
その時に文覚はふところから一つのガイコツをとりだしてこう言うのです。
「これこそは父君義朝公の御首。仇である平氏を討たずに、この御首の無念を晴らすことが
できましょうか。 」
頼朝はやがて平氏打倒のために兵を挙げるのです。
つまり、雷が落ちた時に、人は無意識に仇をとらなければならないと思うのです。
そのことがめぐりめぐってガイコツが見えるという表現となったのでしょう。
|