南極で目撃されるいわゆる”巨大生物”に、ニンゲンと呼ばれるものがあります。
南極海に白く巨大な姿を時々現すというもので、人間のような形をしているというものです。
何しろ人があまり行かない地域なので調査も詳しく進みません。
ですから科学的に解答するのもなかなか難しいのですが、 ここで考えられる仮説をいくらか
出してみたいと思います。
(1)ダイオウイカ、もしくはそれの死骸
多くの海中巨大生物の正体はダイオウイカであることが多いです。
(2)クジラ、もしくはクジラの死骸
また、クジラである場合も多いです。
(3)ジュゴン、もしくはジュゴンの死骸
ジュゴンはよく人魚と間違えられました。
(4)チリメンジャコ、もしくはチリメンジャコの死骸
長い航海でカルシウム不足に陥った船員達がカルシウムを求める気持ちのあまりに
チリメンジャコを過大評価してしまうことがままあります。
(5)本阿弥光悦、もしくは本阿弥光悦の死骸
本阿弥光悦は桃山時代から江戸時代初期にかけて活躍した総合芸術家です。
本阿弥光悦はある時、茶入れを買おうとしました。しかし、その茶入れはたいへんに
高価なものだったので、光悦は家を売り、ほうぼうから借金をかさねてやっとお金を作り、
その茶碗を買い取りました。このとき光悦を気の毒に思った茶入れの売主は
少し値段を割り引いてあげようとしました。
しかし、光悦は言いました。
「私はその代金にふさわしいものだと思ったからその茶入れを買ったのです。
もし、その値段にふさわしくない安い値でその茶入れを買っては、茶入れの価値を
冒涜したことになってしまいます。」
茶入れを購入した光悦は、加賀の大名前田利長の前でその茶入れを使って茶を点てます。
利長は茶入れの素晴らしさに、その茶入れを10倍の値段で買い取ろうとします。
しかし光悦はその申し出を断りました。お金だけではない物の価値を見出していたのでしょう。
後にこの話を聞いた徳川家康は、光悦に褒美として鷹が峰の土地をあたえたといいます。
このような本阿弥光悦の、物の価値を見定める感覚に、現在のデフレスパイラルの状況を
考え合わせ、 今の時代の人に光悦のような心があれば、という気持ちが光悦の評価を大きくし、
その結果光悦が大きく見えるのだということが考えられます。
さあ、いったいどれが真実なのでしょう。
|