2007年6月9日分
このコーナーは皆様から寄せられた科学的な質問に科学的にあくまで真摯に答えるコーナーです。
2007年7月14日分
2007年9月8日分
ロボットの値段はどのくらいでしょうか?
また、日本がロボットを作っている理由はなんでしょうか?
T・Kさんのご質問
ロボットの値段と言ってもピンからキリまであります。たとえばホンダの開発したASIMOは開発費だけでも100億円を超えると言われています。
市販はされていませんので価格は正確にはわかりませんが、一説には一台一千万円とも言われます。
かたや100円均一ショップで売られているロボットは100円であったり、200円均一ショップで売られているロボットは200円です。そして5000円均一ショップで売られているロボットは5000円でしょう。
そのことから考えると、日本のロボット製作は100円均一ショップや5000円均一ショップや一千万円均一ショップで売る商品を作るために作られていると考えるのが需要と供給の関係から成り立つ資本主義の論理からして自然でしょう。
日本の技術はどのくらいですか?
若きホウ統さんのご質問
一例としてあげられるのがちくわパンです。
パンメーカーから発売されたこのパンは、パンの中にちくわ、そしてクリームが入っています。
このようなパンを作るのに当たっては社内からも数多くの異論があったことでしょう。「受けねらいだ」「売れるわけがない」「水分の多いちくわから水が出て、パンがだめになってしまう」しかし、そういった異見を抑えてちくわパンは発売されました。このように多くの異論反論をかわして目的を達成させる技術、その高さは相当な者があると言うことが実証されたといえるでしょう。
なぜ冷蔵庫で作った氷を素手で持つと指にくっつくのでしょうか?
でろでろさんのご質問
氷の特性にきわめて冷たいというものがあります。
そして手の特性に温かいということがあります。
氷は強がって冷たいふりをしていますが、一度温かみにふれると、つい心を溶かしてしまいます。そして、そのぬくもりを失いたくない、もう一人になるのは嫌、そういった思いが、氷を手から離れられなくさせてしまうのです。
手の側も時には冷たく突き放すことが必要です。
湖の氷はなぜ表面から凍っていくのか?又、サラダ油や蜂蜜はなぜ下から凍るのか?
でろでろさんのご質問
湖というのは通常屋外にあります。屋外のほうが屋内より寒いために、寒いところから凍っていくとされています。
そして氷でふたをされた湖はもはや屋内です。そして屋外である氷と自分たちは違うのだという意識を誇示したいがために、氷と違う水の状態を保つのです。
一方、サラダオイルや蜂蜜は、通常最初から屋内にあるものです。
そのため湖とは反対の現象、屋内である上部の反対である下部は屋外であるという意識を持ち、下から凍っていくのです。
なぜエンジンが作られた時代から基本パーツが変わらないのですか?
タロさんのご質問
ここでいうエンジンというのは自動車に使われるガソリンエンジン、オットーサイクル機関のエンジンとして話を進めます。
一説には発明された時点ですでに完成型だったからだといわれています。
また、別の説では、エンジン発明者が、初恋の人を思い浮かべて作ったものだったからだといいます。初恋のあまずっぱい想い、それがガソリンのあまずっぱいにおいと似ている。ガソリンのちょっぴり苦く、酸っぱい味は初恋の味、レモンに似ている。そしてガソリンをかぶって燃える時、あの初恋のような切なさを覚える。
そうした初恋の力がエンジンをすごくよくすると言われています。
手で頬を右、左となでて、机に置いた紙に手先を向けると飛びますが、静電気説と風説がありわかりません。私は風と思うのですがどちらなんでしょうか?
ひのさんのご質問
まず考えられることとしては、人間の体は電気をよく通しますので、毛の生えていない顔と手をこすりあわせても紙に影響を与えるほどの電気は起きません。
仮に電気が発生したとしても、紙側が手にたまった静電気の反対の電荷を持っている場合でないと、手から離れるといった反応は起こりません。
風を手や口や鼻で起こして倒すという方法も考えられますが、ここで一つ思い出してほしいのがフランス革命です。
革命の際、巨大なブルボン王朝に対して民衆達はろくな武器も持たず、まさに徒手空拳で立ち上がりました。そしてあの巨大なアンシャン・レジームを倒すことができたのです。粗末な武器しかもたない民衆の手が巨大な権力を吹き飛ばすことができるのなら、その手が何も持っていないとはいえ、紙ごときを吹き飛ばせないことがありましょうか。