いくらねこは、こころもち丸い感じのするねこです。
いくらとは、ロシア語で「ちいさくつぶつぶのもの」という意味です。
ことほどさように、いくらねこは丸いです。
いくらねこは、様々な場所で使われている、役に立つねこです。
どんな場所で使われているか知っていきましょう。
いくらねこは、もともとはふつうのねこでした。
それがこたつで丸くなったものです。
ふつうのねこはここまで丸くなることはありませんが、こたつの遠赤外線や、正月のけだるさ、みかんのかわりにざぼんを置く豪快な家風がこのようなねこを生み出すと考えられています。
いくらねこは、投げられることがあります。
それは、ピッチャーにです。ピッチャーは丸いものを投げる仕事です。
ピッチャーは、野球の球でカーブやシュートやスプリットフィンガードファストボールを投げます。
バッターに野球の球を打たれないようにするためです。
けれども時に、ピッチャーのちょうしが悪いことがあります。
そんなときに、いくらねこです。
いくらねこを投げると、野球の球を打とうとしているバッターは、野球の球が飛んできていないので打つことが出来ません。
ピッチャーは打たれなくてすむので大助かりです。
あとは、野球のルールが変わるのを待つばかりです。
いくらねこは、強い力で発射され、鉄板に打ちつけられることがあります。
それは、いくらねこが丸いからです。
同じように、たこ焼きも丸いです。
そのために、たこ焼き用の鉄板を作るために、いくらねこは使われるのです。
つまり、強い力でいくらねこを鉄板に打ち付け、鉄板に丸いへこみを作るのです。
たこ焼きと言えば大阪、大阪と言えば人情、温かい人情の街です。いくらねこのあたたかみは、まさにそんなイメージにぴったりです。
いくらねこを使った鉄板は、まだ保健所の許可が下りないので使われていませんが、そのあたたかさは、人々の心の中に明るくともっています。
いくらねこは、医療分野に使われることがあります。
いくらねこは、化学物質ではないので、安全です。
そのために、長期にわたる人体への埋め込みに使われることがあります。
現在のところ、人間がねこを体内に埋め込むことのメリットはあまりありませんが、それでも医療に新たな方向性をもたらすのではないかとも、思われています。
いくらねこは、恋愛に使われることがあります。
まず、いくらねこを紙袋にたくさん入れます。袋の色は茶色か白がのぞましいです。
そして、ゆるい坂道で紙袋からいくらねこをこぼします。
すると、いくらねこはころころころがります。
そうすると、男前の人が拾うのを手伝ってくれます。
そこで、手と手がふれあいます。もう恋のはじまりです。
ただ、たとえ二人が結ばれても、男前の人の心には「あんな丸いたくさんのものを持ち運ぶのに、あの紙袋はないよなあ。手提げ式のレジ袋とか、あるのになあ。」という思いを払拭することはできません。しかし、それもこれも幸せの前にはささいなことだと思える日が、きっと来るでしょう。