開催期間 2005.6.5-6.12
第33回嘘競演。テーマは「赤」
ボブ田議長
第三郵便物認可
だし(未発表)
21世紀以降、赤だしの中では東京タワーのしぼり汁が最高級品とされている。
嗚呼英雄嘗有
赤兎馬…史上最も高名な名馬である。
全身赤く、一日に千里を駆けるという。
三国時代には猛将呂布の乗馬であり、
「人中に呂布有り、馬中に赤兎有り」と称えられた。
呂布の死後、関羽に与えられたが関羽の死を知ると
自ら食を絶って死んだという。
名馬、名将を知るということであろう。
・赤兎馬上呂布将軍図
ぼくらの仲間
ここは大江戸八百八町。静まり返った夜の闇。
御三家尾張のお屋敷に、なにやら怪しい物影が。
現れたるは般若の面。鬼の顔した鬼面党。
鬼忍者「ふふふふ、姫君はいただいたぞ!」
築地の上には鬼忍者、小脇に抱えたその方は、
花のかんばせ姫君よ。おのれ何たる憎い奴。
さりとてながらこの世には、悪の栄えたためしなし。
悪あるところにあらわれる、正義の少年鈴之助。
鈴之助「待てっ!鬼面党!お前達の思うようにはさせないぞ!」
鬼忍者「現れたな鈴之助!生きて帰れると思うなよ!」
奇怪千万鬼忍者、口から放つ火炎弾。
びょうびょう飛び交う火の弾を、ひらりひらりと鈴之助。
鬼忍者「ぐぬぬ、なかなかやるな!」
鈴之助「今度はこっちの番だ!くらえ!真空腹斬り!」
やっと出ました十八番、少年剣士鈴之助、
月にかざせし両の手を、ぶんと振るさまご覧じろ。
鬼忍者「うわああああっ!」
摩訶不思議かな鈴之助、刀使わず空の手で、
腹かっさばいて見せるとは、日の本一の快男児。
真白き腹に十文字、赤くにじんだ丑の刻。
鈴之助「どうだ鬼面党!恐れ入ったか!」
鬼忍者「うわあ気持ち悪い!や、やめるんだっ!」
とどめる暇などあろうかと、続々飛び出す鈴之助。
モツモツハラミリブロース、レバー上ミノ赤センマイ。
タチギモテッチャンガツカルビ、コブクロスナギモハツホウデン。
鬼忍者「な、なんて教育に悪いんだ!ひとまず退散だっ!」
鈴之助「逃がすかっ!」
飛び去り逃げるか鬼忍者、されどもわれらの鈴之助、
発止と投げし骨付きの、カルビ美事よしとめたり。
姫君「あーれーっ」
なんとしたことその拍子、築地の上から姫君が、
崩れ落ちたり真逆様、急げ救えや鈴之助。
鈴之助「上レバー!」
投げつけたるは上レバー、豊富なるかなグリコーゲン。
代謝機能のその臓器、美事姫君受けとめり。
天晴れ天晴れ鈴之助、今宵も悪に勝ちにけり。
されど相手は鬼面党、またいつの日か現れん。
父の敵の憎い奴、父の形見の赤臓で、
我れ赤臓鈴之助、きっと奴らを滅ぼすぞ。
曙光
「うわああん、武家が台頭してきて荘園の年貢を納めないんだよう、
なんとかしてよう!」
「しょうがないなあ、はい、サブマシンガンー!」
主人公のたよりない公家のもとに未来からやってきた三十六歌仙型女流歌人、
赤染衛門の未来のふしぎな道具によって、平安京は真っ赤に染まる大騒ぎ!
期待の新連載、「赤染衛門」!
「鳥獣戯画」を越えるヒット作間違いなし!?