双葉博士
どうもどうもみなさん。このたびはどうもどうもどうも。

獅子ヶ島委員
おや妙にご機嫌だね。

双葉博士
実は前回、こちらで紹介させていただいた怪人が、他所で採用されることになりましてー。

望月委員
えっ!!!

獅子ヶ島委員
そんな!

高橋委員
ありえません。

望月委員

いったいどこの物好きなところが…。


双葉博士
ほらー、前回の怪人って、掃除と内閣がかかっていたじゃないですかー。それで、敦賀世界駄洒落博のスーパーサブイメージキャラクター兼清掃員に採用されましてー。

望月委員
スーパーサブ?


獅子ヶ島委員

まあとりあえずおめでとう(笑)。

双葉博士

ありがとうございますありがとうございます。
もしかして、こちらの委員会の方が博覧会事務局のほうに手を回していただいたのかと。

 


望月委員
いえ、我々は一切そういうことをしていませんが。

獅子ヶ島委員
博士の才能が生んだ結果だよ(笑)。

レムミ助手
博士を厄介払いするために他所に紹介して委員会との関係を切ろうとした策謀ではないかとの懸念も一部にあり。

高橋委員
そうかその方法がありましたか。

双葉博士
というわけでー、今回お見せする怪人はーわりとー手を抜いてますー。

望月委員
え?

獅子ヶ島委員
あ?

高橋委員
いつも以上に?

双葉博士
なんていうか、今の私、ノリにのっているって言うかー。この勢いをもってすればー、何事も楽勝って感じでー。

高橋委員
間違いなく失敗するタイプの考え方ですね。

レムミ助手
おごる平家の実例でっす。

望月委員
まあ手順は特に変わりませんが今回のは…これ、怪人ですか?

獅子ヶ島委員
人型ですらないねえ(笑)。

高橋委員
というか、ただの石ですね。

望月委員
あの、手を抜かれるのは別にかまいませんが、さすがにただの石を審査しろと言われますと委員会の存在意義が問われるんですが。

双葉博士
いやだなー。心配しないでくださいよー。いくら手を抜いたといっても、この私がただの石なんかを見せるわけ無いじゃないですかー。

高橋委員
ただの石のほうがましな時もありますが。

双葉博士
あははははははは。まあ今の私から見たらみんな石ころみたいなもんですよあはははは。

獅子ヶ島委員

たいした自信だねえ(笑)。


レムミ助手
増長と言う言い方が適切だと石ころの一人として思うっす。

双葉博士
石って言うと安定感があるじゃないですかー。こう、どっしりとしてて。

望月委員

はあ。


双葉博士
でー、それでいてー、普段は目立たないわけですよー。

獅子ヶ島委員
ほお(笑)。

双葉博士
そのへんが治安対策に生かせんじゃないかと思ってみたりなんかしちゃってー。

高橋委員
へえ。

双葉博士

でー、この石が、いざという時にはー、人型に変形して、戦うわけですよー。


望月委員
え、この小さな石がですか!?

双葉博士
はいー。

獅子ヶ島委員
これだけ小さなスペースで一人の怪人が配備できるなら、移動経費や配備経費も大幅に削減できるな…。

高橋委員
一体の性能がたとえ劣っていても、これだけ小さいと不意打ちやはさみうちなどができ、戦闘できわめて有利ですね…。

双葉博士
普通レベルの怪人ぐらいのパワーはありますよー。

望月委員
ちょっと、至急検討に入りますので、またおこしください。

獅子ヶ島委員

こりゃえらいことになった。


レムミ助手
なんという大波乱。驚天動地にして前代未聞。

双葉博士
あはははははははは。あはははははははは。あはははははははは。あはははははははは。あはははははははは。

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