双葉博士 |
はーあ。 |
望月委員 |
相かわらず落ち込んでますね。 |
双葉博士 |
まあ落ち込みたくなりますよ。今までうまくいってると思ってたのが取り付いた霊の仕業だったなんて。 |
望月委員 |
いいんですか、科学者が簡単に霊の存在認めて。 |
双葉博士 |
いいんじゃないんですかもう別に。 |
獅子ヶ島委員 |
捨鉢だねえ(笑) |
双葉博士 |
だいたいどういうことなんですか、500年以上前の人間である明智光秀がどうして現代科学技術最高峰の怪人を作れるんですか。 |
高橋委員 |
当時の中央地帯は堺の町も近く、南蛮船からもたらされる世界最高水準の知識を持っていたとしても不思議ではないですからね。 |
双葉博士 |
当時の最高ったって火縄銃ぐらいなもんでしょうがっ!! |
レムミ助手 |
博士、博士、あんまり当時の人を馬鹿にするとまた取り付かれる可能性がありまっす。 |
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う。 |
獅子ヶ島委員 |
豊臣秀吉とか(笑)。 |
望月委員 |
柴田勝家とか。 |
高橋委員 |
一柳監物直盛とか。 |
双葉博士 |
誰ですか? |
レムミ助手 |
そういうわけなのでこれから気をつけて生活してくださいっす。 |
双葉博士 |
あーあ、今まで四方八方に気を使って生きてきたのに、この上500年前の人間にまで気を使って生きていかないといけないなんて。 |
望月委員 |
使ってらしたんですか。 |
双葉博士 |
使わなきゃなんないですよ。博士会の人間関係もありますし、バイト先のシフトも変わってもらうのも気を使うし、委員会に出席するのも気を使うし。 |
望月委員 |
使ってらしたんですか! |
双葉博士 |
なのにもうみんなあたしのことをわかってくれないというか認めてくれないというか。 |
獅子ヶ島委員 |
落ち込んだねえ(笑)。 |
双葉博士 |
あーもう何もかも捨てて一人っきりになりたい。 |
レムミ助手 |
そういった鬱々とした心境でできたのが今回の怪人でっす。 |
望月委員 |
暗そうですねえ。 |
獅子ヶ島委員 |
親は何してるんだろうねえ(笑) |
高橋委員 |
そんな心境をダイレクトに表さないでくださいよ。 |
双葉博士 |
そんな怪人を今日は連れてきたのでみんな慰めてあげてください…。 |
レムミ助手 |
怪人ー怪人ー。ちょっとー入っておいでー。怪人ー。あれ。 |
望月委員 |
どうかしましたか。 |
レムミ助手 |
博士ー博士ー、置手紙がありまっす。 |
双葉博士 |
置手紙? |
レムミ助手 |
「これから合コンに行ってきます」 |
双葉博士 | ……合コン…。 |
望月委員 |
怪人が誰と合コンするんですか。 |
獅子ヶ島委員 |
そりゃ相手はやっぱり怪人じゃないかね(笑)。 |
高橋委員 |
あ、そういえば…。 |
望月委員 |
どうかしましたか? |
高橋委員 |
あ、いえいえ、なんでもないです。 |
望月委員 |
しかし怪人の合コンというのはどんなのでしょうね。 |
獅子ヶ島委員 |
やっぱり王様ゲームかね(笑)。 |
高橋委員 |
4番が8番を得意技で倒すとか。 |
望月委員 |
え? |
高橋委員 |
あ、いえいえ。 |
双葉博士 |
こうしてみんなあたしから離れていくんだ…。 |
獅子ヶ島委員 | いいじゃないか、霊も離れたんだし(笑)。 |
レムミ助手 |
博士、心配することないっす。昨日食べたお刺身にいたアニサキスはずっと博士から離れないっす。 |