ライアル博士 |
HAHAHAHAHAHA、ともかくアメリカの怪人と日本の怪人のどちらが強いか勝負デース。 |
双葉博士 |
のぞむところよっ! |
望月委員 |
ちょ、ちょっと待ってくださいよ。これからエキシビジョンにつかわなきゃいけないんですから、壊したりしたらどうするんですか。 |
高橋委員 |
それにまだ空港ですし。
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ライアル博士 |
オーウ、官僚はどこもかしこも同じデース!まったくもって融通がキキマセーン! |
双葉博士 |
あー、やっぱりアメリカでもそうなの? |
ライアル博士 |
まったくでーす!研究に必要だからホワイトハウスの屋根を貸してくれと言ったのに、話も聞いてくれませんデーシタ! |
望月委員 |
当たり前です。 |
高橋委員 |
だいたい屋根をなんに使うんですか。 |
ライアル博士 |
怪人の行動に水分が与える影響の調査デース。 |
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水? |
ライアル博士 |
そう、私はその場その場の環境に適した怪人を開発するべきだという主義の持ち主デース。 |
双葉博士 |
そーねー、それは大切よねー。 |
ライアル博士 |
その場その場で最高のポテンシャルを持つ怪人を使うのが合理的な考え方デース。 |
高橋委員 |
ある程度汎用的なものを使ったほうがいい時もあると思いますけど。 |
ライアル博士 |
まったく官僚というのはどこもかしこも同じデース。最高の結果を求めようとせず、そこそこの結果で収まればよしとする、事なかれ主義者デース! |
双葉博士 |
あーあーわかるわかるわかる。 |
ライアル博士 |
デショー、ナカコ。効果的な運用をしようとすると、怪人は周囲から様々な影響を受けマース。気温、湿度、自然放射線、引力… |
望月委員 |
微妙ですねえ。 |
中でも考慮に入れなければならないのが、水分、湿度デース。水分が多すぎると怪人はカビだらけになりますし、少なければ肌荒れの元となりマース。 | |
望月委員 |
はあ、それとホワイトハウスの屋根がどういう関係が。 |
ライアル博士 |
オーウ、ホワイトハウスこそ、アメリカを代表する建造物、つまりアメリカの代表的な建造物、つまりアメリカの建造物そのものデース。つまりアメリカの建造物内部で使用する怪人の調査をするためには、ホワイトハウスの調査をすればよいことになるわけデース。 |
高橋委員 |
ならないでしょう。 |
ライアル博士 |
そこでしらべなくてはならないのが、ホワイトハウスの屋根からの雨漏りの良デース!つまりアメリカの平均的な建造物の雨漏り量を知ることによって、アメリカの建造物のない部にある水分と、湿度の量を予測することができるのデース! |
望月委員 |
さすがにしてないでしょう雨漏り。 |
ライアル博士 |
オーウ、アメリカの官僚とまったく同じことを言いマース!調べてもみないで結論を出そうとするのは官僚の悪い癖デース! |
高橋委員 |
まだアメリカにも希望はあるんだなと思いましたよ。 |
木村博士 |
それにしてもねえ、高橋さん。 |
高橋委員 |
何ですか? |
木村博士 |
会場に怪人を搬入したいんだけど、まだ迎えの車は来ないの? |
高橋委員 |
あ、怪人の搬入は当日にお願いします。 |
木村博士 |
ええっ!じゃあ怪人はどこにおいとけばいいのよっ! |
高橋委員 |
ホテルはとってますので、そこで当日までいっしょに待機しておいてください。 |
木村博士 |
ちょっとどういうことよっ!怪人と相部屋でいろっていうの!? |
高橋委員 |
しょうがないでしょう。エキシビジョンは本来は無かったのが急遽決まったんです。だからエキシビジョン参加者用の予算がほとんど取れなかったんです。 |
木村博士 |
いくら予算がないからって、怪人と同居させるなんてどういうつもりなのよっ! |
双葉博士 |
ふっ、木村、あんたはホントにしょーもないわね。 |
木村博士 |
なによ双葉っ! |
双葉博士 |
怪人と言えば自分の子供も同じ。それに愛情を持っていれば相部屋ぐらいでガタガタ言うはず無いでしょ。 |
木村博士 |
う…。 |
双葉博士 |
つまりあんたの怪人にかける想いってのはその程度なのよ。 |
高橋委員 |
あ、双葉博士と木村博士の部屋自体も相部屋です。 |
双葉博士 |
ええっ!? |
高橋委員 |
ですから、木村博士の怪人であるリスと、クサヤナットウフナズシ怪人とも相部屋になっていただきます。 |
双葉博士 |
クサヤナットウフナズシ怪人! |
ライアル博士 |
オ、オーウ!な、何ですかこのニオイはっ!!ダムニット! |
木村博士 |
や、奴がきたっ!三分以上同じ部屋にいると失神するわよっ! |
双葉博士 |
なんでこんなもんつくるんだっ!お前はっ! |