双葉博士 | メリークリスマース! |
レムミ助手 | マースっす! |
望月委員 | ……。 |
高橋委員 | ……。 |
双葉博士 | あれー?どうしたんですかあー? 今日は私からのクリスマスプレゼントの怪人ですよー。 |
望月委員 | あの、憲法の政教分離の規定で省内でクリスマスを祝うことは禁じられているんですが。 |
双葉博士 | え。 |
高橋委員 | 何しろキリストの生誕日ですから、省内では『もみの木祭り』ということで通してください。 |
双葉博士 | 祭りはいいんですか。 |
| ケーキももみの木ケーキで、赤い服を着てプレゼントを持ってくるのももみの木男です。 |
双葉博士 | ロマンもメルヘンもないですが。 |
高橋委員 | 所詮お役所ですから。 |
獅子ヶ島委員 | まあとりあえずもみの木泡葡萄酒でも。 |
双葉博士 | 酒はいいんですか酒は。 |
望月委員 | 宗教ではないですからね。 |
高橋委員 | それより今回の怪人はどうしたんですか。 |
双葉博士 | あ、チキンもありますねもみの木チキン。 |
高橋委員 | あの。 |
レムミ助手 | クリスマスには需要が殺到するのでこの日だけは冷凍肉を使うというあの。 |
高橋委員 | あの。 |
獅子ヶ島委員 | へえ、そうなのかい。まあしかたないがね(笑)。 |
高橋委員 | あの、早く。 |
双葉博士 | まあまあいいじゃないですか。きょうはあたしの順番が最後なんですよね。 |
望月委員 | そうですよ。まあ気楽にやっていただいて。 |
高橋委員 | いや気楽にやられては困るんですが。 |
双葉博士 | カタイこといわないでくださいよー、高橋さん。 |
望月委員 | しっ! |
双葉博士 | な、なんですか、。 |
望月委員 | きょうは12月24日ですよ、この日に女性が用事があるといえばだいたいわかるでしょう。 |
双葉博士 | あー、デー… |
獅子ヶ島委員 | しっ!それ以上うかつにいうと、セクハラになるおそれがある! |
双葉博士 | セクハラって、女同士ですよ? |
望月委員 | 新任の大臣がその方面にうるさいんです。ちょっとでもそういう疑念をもたれると双葉博士、あなたの査定にも関わってきますよ。 |
双葉博士 | ええっ!? |
レムミ助手 | もとからあってないようなものですが。 |
望月委員 | ですから、そういったことをにおわせないようにあくまで穏便に、さりげなくお願いいたします。 |
双葉博士 | そういわれましてもねえ…。だいたいあたしだってこの後に何かあるかってことぐらい聞いても… |
望月委員 | あ、特に興味ないです。 |
双葉博士 | …ちょっと。 |
レムミ助手 | やはり組織の外と中では対応にも差が。 |
獅子ヶ島委員 | だったらいいんだけどねえ。(笑) |
双葉博士 | 訴える!絶対訴えてやる! |
望月委員 | まあ大臣がセクハラに関心が深いといってもあくまでも厚生労働省をまず優先されると思いますので、厳しい裁判となるとおもいますよ。 |
双葉博士 | ちくしょうっ!これだから日本の官僚制における男社会の論理はっ! 高橋さんっ!ともに戦ってこのシステムを変えていきましょうっ! |
レムミ助手 | あ、いない。 |
双葉博士 | ちくしょうっ!飲んでやるっ!出せっ!もみの木酒っ!もみの木っ! |
望月委員 | おや…雪ですねえ… |